中古パソコンでOffice付きの製品を探すと、驚くほど安い価格で販売されているものを目にすることがあります。新品でOfficeを購入すると数万円するため、この価格差に魅力を感じる方は多いはずです。

しかし同時に、「なぜこんなに安いのか」「本物のOfficeなのか」という疑問や不安を抱く方も少なくありません。実は、Office付き中古パソコンが安い理由には、正規の理由と注意が必要な理由の両方が存在します。

本記事では、安さの理由や非正規Officeの危険性、見分け方を具体的に解説します。正しい知識を身に付ければ、安心感を持って購入できる選択肢となるはずです。

中古パソコンのOffice付きが安い理由

Office付き中古パソコンが新品に比べて安く販売されている背景には、いくつかの要因が関係しています。

まず理解しておきたいのは、すべての安さが問題ではないという事実です。

正規の理由で価格が抑えられている商品もあれば、非正規の方法で低価格を実現している商品も確認できるでしょう。購入を検討する際は、その安さの理由を正しく理解する必要があります。

中古パソコン本体が安い

中古パソコン自体が新品より安価なのは当然のことです。使用済みの製品であるため、本体価格が大幅に下がります。

企業で使用されていたリース品や、個人が使用していた製品が中古市場に流通するため、同じスペックの新品と比較して大幅に安く購入できるでしょう。

パソコン本体が安ければ、当然ながらOffice付きであっても全体の価格は抑えられます。

互換ソフトやOEM版などが入っている

Office付き中古パソコンのなかには、互換ソフトがインストールされている場合があります。また、プレインストール版のOfficeが残っている場合もあるでしょう。

ただし、プレインストール版は別のPCに移行できないライセンス形態であり、中古PC購入時には有償での譲渡手続きが必要になるケースもあります。

非正規のOfficeを使用している

注意すべきなのは、非正規のOfficeを搭載して販売されているケースです。マイクロソフトの公式情報によると、非正規品のOfficeは利用できないプロダクトキーをセットにしたものや、日本国内では認証できない他国語版のものがほとんどとされています。

極端に安い価格で販売されている場合は、このような非正規のOfficeが使用されている可能性が高くなります。

非正規品によるトラブルに巻き込まれるリスクがあるため、価格だけで判断するのは危険です。

非正規のOffice付き中古パソコンを使用する危険性

非正規のOfficeを搭載した中古パソコンを購入してしまうと、さまざまな問題が発生する可能性があります。

「安く買えたからラッキー」と考えていても、実際には使用できなかったり、後から大きなトラブルに発展したりするケースがあります。

非正規品の危険性を具体的に理解し、安さだけで選ぶリスクを認識しておくことが欠かせません。

突然Officeが使えなくなる可能性

非正規のOfficeでよくあるトラブルが、購入後にインストールや認証ができない問題です。マイクロソフトの公式サイトには、エディションとプロダクトキーの不一致が報告されています。

また、ライセンス数上限による認証不可やプロダクトキーの無効化なども確認されています。購入時は使えていても、突然使用不可になるリスクを常に抱えているのです。

セキュリティ面や法的なリスク

非正規のOfficeには、セキュリティ上の深刻なリスクも潜んでいます。マイクロソフトの公式情報によると、プログラムをダウンロードしてインストールしたところ、ウイルスが混入していた事例が報告されています。

また、非正規品の利用は使用許諾違反につながる場合があり、法的な問題に発展する可能性もあるでしょう。著作権法ではソフトウェアを保護しており、著作権者に無断での複製は禁止されています。

アップデートやサポートの制限

非正規のOfficeを使用している場合、マイクロソフトからのサポートを受けることができません。

公式サイトには、正規ライセンスではないと判明しサポートを受けられなかった事例が紹介されていました。

セキュリティアップデートや機能改善も受けられないため、脆弱性が放置された状態で使用し続けることになります。サポートやアップデートの制限は大きなデメリットとなるでしょう。

不正なOffice付き中古パソコンを見分けるポイント

非正規のOffice付き中古パソコンを購入してしまわないためには、購入前にいくつかのポイントを確認することが必須です。

マイクロソフトが公開している情報をもとに、誰でもチェックできる基準を理解しておけば、不正な商品を避けやすくなります。

価格

判断材料としてわかりやすいのが価格です。マイクロソフトの公式情報では、極端に安い価格で販売されている場合は特に注意が必要としています。

正規のOfficeライセンスには相応のコストがかかるため、市場価格と比較して不自然に安い商品は非正規品である可能性が高いでしょう。

安さに飛びつく前に、「なぜこの価格で提供できるのか」を冷静に考える必要があります。

Officeの種類やプロダクトキー

販売されているOfficeの種類も見逃せない確認ポイントです。マイクロソフトによると、Office Professional PlusやOffice 365として販売されている商品には注意が必要としています。

Office Professional Plusは企業向けの商品で一般消費者向けには販売されていません。また、Office 365は2020年4月よりMicrosoft 365に名称変更されているため、現在Office 365として販売されている商品は疑わしいといえます。

さらに、Office Home and StudentやOffice 365 Home Premiumは日本国内向けに販売されていません。OfficeのOEM版やDSP版も一般消費者向けには販売されていないため注意が必要です。

言語やインストール方法

Officeの言語設定やインストール方法も確認すべきポイントです。マイクロソフトの公式情報によると、Officeは各国の環境に合わせて商品を提供しており、他国語版を購入しても日本国内では認証されません。

日本で使用する場合は、日本語版を間違えずに選択する必要があります。

また、Office 2024・Office 2021・Office 2019・Office 2016・Microsoft 365 Personal・Microsoft 365 Familyなどの製品には一般的にメディアが添付されていません。通常は、インターネット上からダウンロードしてインストールする形式になっています。

CD-ROMやDVD-ROMなどのメディアが添付されている場合は非正規品となるため、明確な判断基準として活用できるでしょう。

Office付き中古パソコンのメリットと注意点

Office付き中古パソコンには、適切な商品を選べば十分なメリットがあります。しかし同時に、注意すべき点も理解しておく必要があるでしょう。

メリットと注意点の両方を把握したうえで、自分に合った選択をすることが大切です。

メリット

大きなメリットは、新品でパソコンとOfficeを別々に購入するよりも大幅にコストを抑えられることです。

正規のOffice付き中古パソコンであれば、Officeのライセンス費用も含めて新品の半額以下で購入できるケースも多くあります。

また、すでにOfficeがインストールされた状態で届くため、自分でインストール作業を行う手間が省けるのも利点でしょう。企業で使用されていたリース品などは、スペックが高いにも関わらず安価で購入できる場合があります。

注意点

一方で、中古パソコンならではの注意点も存在します。前述のとおり、プレインストール版のOfficeは別のPCに移行できないライセンス形態であるため、将来パソコンを買い替えた際にOfficeを引き継げない可能性があるでしょう。

また、中古パソコンの状態によっては、動作や使用感が気になることがあります。Officeのバージョンが古い場合は、新しい機能が使えないことにも注意が必要です。

保証やサポート体制が整っていない販売元から購入すると、トラブル時に対応してもらえないリスクもあります。

Office付き中古パソコンを選ぶ際のチェックポイント

Office付き中古パソコンを安心感を持って購入するためには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。自分の用途に合った商品を選び、長く安心感を持って使用できるかどうかを見極めることが大切です。

スペック

パソコンのスペックが自分の使用目的に合っているかを確認しましょう。Officeでの文書作成やメール送受信が中心であれば、それほど高性能なスペックは必要ありません。

一方で、複雑な表計算や大量のデータ処理を行う場合は、メモリ容量やCPU性能に余裕があるモデルを選ぶ方がよいでしょう。

また、搭載されているOfficeのバージョンも見逃せないポイントとなります。新しいOffice機能が必要かどうかを考慮し、用途に合ったスペックを見極めることが求められます。

保証やサポート

中古パソコン購入時は、保証やサポート体制が充実している販売元を選ぶことが重要です。初期不良対応やトラブルサポート、正規のOfficeライセンス提供の有無を忘れずに確認しましょう。

データ消去や動作確認を徹底している販売元なら不安なく購入できます。アフターサービスの有無は、長期的な満足度を左右する重要な要素です。

安全性の高いOffice付き中古パソコンの購入方法

Office付き中古パソコンを、安全性を重視して購入するためには、信頼できる販売元を選ぶことがとても大切です。マイクロソフトは公式情報で正規品の販売場所を示しています。

正規品のOfficeパッケージは量販店、オンラインストア、Microsoft Storeから販売されています。中古パソコンの場合も、信頼できる販売元を選択すれば、非正規品のリスクを大幅に減らせるはずです。

信頼できる販売店の基準は複数あります。正規のOfficeライセンスの明記、品質管理や動作確認の徹底、保証やサポート体制の充実などが挙げられるでしょう。

全台のデータ消去を実施し、動作確認を経た商品のみを販売している販売元なら、セキュリティ面でも安心感が持てます。

また、卸売として大量仕入れを行うことで価格を抑えている販売元には、正規品を安価に提供できる合理的な理由があります。このような販売元なら、価格と品質の両立が期待できるでしょう。

便利なOffice付き中古パソコンの購入なら

Office付き中古パソコンを安全性の高い方法で、そして安く購入したいとお考えの方には、信頼できる販売元を選ぶことが何より欠かせません。

非正規のOfficeを搭載した商品を避け、正規ライセンスで品質が保証された商品を選ぶ必要があります。

卸売ならではの圧倒的な価格競争力と徹底した品質管理を両立させている企業なら、大量仕入れにより正規のOffice付き中古パソコンを市場価格よりも安く提供できます。

全台のデータ消去と動作確認を実施し、豊富なラインナップと充実した保証・サポート体制を備えた販売元を選べば、価格の安さだけでなく品質と安全性が保証された一台を見つけられるはずです。