マイクロソフトオフィスをPC買い替え時に移行する方法|移行の手順や注意点を解説
PCを買い替えたいと思いつつも、今使っているマイクロソフトオフィスは新しいパソコンでも使えるのかと不安を感じていませんか。
マイクロソフトオフィスはライセンス形態によって移行できる場合とできない場合があり、正しい知識がないと追加費用が発生する危険性があります。
本記事では、PC買い替え時にマイクロソフトオフィスを移行する方法をライセンスの種類別に詳しく解説します。移行前の準備から移行後の確認まで、手順を理解すれば誰でも問題なく作業を進められるでしょう。
本記事を読むことで、マイクロソフトオフィスの移行について正しい手順を知り、買い替え時の不安を解消できます。
PC買い替え時にマイクロソフトオフィスを移行する方法はある?
PC買い替え時にマイクロソフトオフィスを移行できるかという疑問を持つ方は多く、結論からお伝えすると、ライセンスの種類によって移行の可否が決まります。
パソコン本体は安く買いたいものの、オフィスソフトが高額で、今使っているマイクロソフトオフィスをそのまま新しいパソコンに移せれば数万円のコストを節約できると考える方は少なくありません。
マイクロソフトオフィスの移行可否は、そのソフトをどのように入手したかによって決定される仕組みです。つまり技術的にインストールできるかではなく、ライセンス規約上の使用権が許諾されるかが重要なポイントとなります。
移行ができれば追加コストは発生しませんが、移行ができない場合は新たにOffice Home & Business 2024などを購入する必要があり、約38,000円から44,000円程度の出費となる可能性があります。
まずは自分が使っているマイクロソフトオフィスのライセンス形態を確認することが、買い替え時の第一歩です。
マイクロソフトオフィスの新しいパソコンへの移行可否
マイクロソフトオフィスはライセンスの種類によって移行できる場合とできない場合があり、自分が使っているオフィスの形態を正しく理解する必要があります。
プレインストール版・パッケージ版・ダウンロード版・Microsoft 365の4種類について、それぞれ移行の可否と条件を明確に把握しましょう。
プレインストール版の場合
プレインストール版のマイクロソフトオフィスは、パソコン購入時に最初から搭載されているオフィスソフトで、原則として新しいパソコンへの移行はできません。
このライセンスはパソコンメーカーがハードウェアとセット販売するために、マイクロソフトから安価に供給を受けているOEMライセンスと呼ばれる形態です。
プレインストール版は購入したパソコンのマザーボードと運命をともにする契約となっており、パソコンが壊れた場合でも別の新しいパソコンへの権利移行は認められない仕組みとなっています。
パソコンの箱の中にプロダクトキーカードが入っているものの、カードにパソコンメーカー名やPremiumなどの記載がある場合、プレインストール版である可能性が高いでしょう。
マイクロソフトアカウントに紐付いているから移行できると誤解する方もいますが、プレインストール版の紐付けは再インストール用であり、別のパソコンへの移動用ではありません。
パッケージ版の場合
パッケージ版のマイクロソフトオフィスは、家電量販店やECサイトで単体購入したソフトウェアで、新しいパソコンへの移行が可能です。
ソフト単体として定価で購入した資産であり、同一ユーザーが使用するメインパソコンとサブパソコンの合計2台までインストールできる権利を持っています。
新しいパソコンに入れる前に、古いパソコンからのアンインストールが使用許諾条件となっており、この手順を守れば問題なく移行できます。
POSAカードや化粧箱に入っているパッケージで、パソコンとは別に購入したレシートがある場合、パッケージ版である可能性が高いでしょう。
初期投資は高くなりますが、パソコンを2回から3回買い替えても使い続けられるため、長期的な総保有コストは低く抑えられます。
ダウンロード版の場合
ダウンロード版のマイクロソフトオフィスは、Amazonやマイクロソフトストアでオンライン購入したソフトウェアで、パッケージ版と同様に新しいパソコンへの移行が可能です。
権利内容はパッケージ版と完全に同一であり、物理的な媒体がないだけの違いとなっています。
特徴として購入完了メールやECサイトのライブラリにプロダクトキーが記載されているため、メールを紛失したりアカウントに入れなくなったりすると、キーへのアクセス権を失うリスクがあります。
マイクロソフトアカウントのサービスとサブスクリプションページにアクセスすれば、購入履歴とプロダクトキーが確認できるため、物理カードをなくしても復旧しやすいメリットがあるでしょう。
Microsoft 365の場合
Microsoft 365は月額または年額で契約するサブスクリプション型のサービスで、新しいパソコンへの移行が簡単な形態です。
同時に5台のデバイスまでインストール可能で、新しいパソコンでブラウザを開き、オフィスポータルからアプリをインストールするだけで作業が完了します。
5台の制限を超えた場合でも、Web管理画面から古いパソコンをサインアウトさせるだけで、即座に新しいパソコンでの認証枠が空く仕組みです。
アンインストールすら必須ではなく、サインアウトで機能制限モードになるため、移行という概念すら薄い利便性の高さが特徴です。
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マイクロソフトオフィス移行前に行う準備
マイクロソフトオフィスの移行をスムーズに進めるには、事前の準備が欠かせません。
準備不足のまま作業を始めると、途中でトラブルが発生したり、必要なデータが移行できなかったりする危険性があります。
各ライセンス形態ごとに、事前に確認すべき情報をしっかり把握しましょう。
パッケージ版の事前準備
パッケージ版の移行では、プロダクトキーとマイクロソフトアカウントの確認が重要な作業となります。
プロダクトキーカードを探し、紛失していないか確認する必要があり、物理的なカードが見つからない場合は移行作業が進められません。
Office 2013以降のパッケージ版は、初回セットアップ時にマイクロソフトアカウントと不可分に結合される仕組みとなっています。
既存パソコンのオフィスアプリを開き、ファイルメニューからアカウント画面で、ユーザー情報のメールアドレスを確認しましょう。
旧パソコンでのライセンス解除として、コントロールパネルからオフィスをアンインストールする作業も忘れずに行う必要があります。
ダウンロード版の事前準備
ダウンロード版の移行では、購入時のメールやECサイトの履歴の確認が重要です。
購入完了メールにプロダクトキーが記載されているケースが多く、メールボックスで検索して見つける作業が必要となります。
Amazonで購入した場合は、アカウントのゲーム&ソフトウェアライブラリにアクセスすれば、プロダクトキーを再確認できる仕組みです。
マイクロソフトアカウントのサービスとサブスクリプションページでも、購入履歴とインストール用のプロダクトキーが確認できるため、こちらの方法も有効でしょう。
Microsoft 365の事前準備
Microsoft 365の移行では、アカウント情報の確認が重要な準備作業となります。
具体的にはマイクロソフトアカウントのIDとパスワードが正しく、2段階認証の電話番号確認が必要です。
パソコン買い替えと同時にスマートフォンを変えている場合、SMSが届かず作業が進められないケースがあります。
OneDriveの同期確認も重要で、ローカルのドキュメントフォルダなどがOneDriveに同期されているか確認しましょう。
同期されていれば、新しいパソコンでのデータ移行はログインするだけで完了するため、作業時間を短縮できます。
マイクロソフトオフィスの移行時に新しいパソコンで行う操作
マイクロソフトオフィスの移行では、新しいパソコンでの具体的な操作手順の理解が重要です。
新しいオフィスはディスクを使わないクイック実行が主流となっており、インターネット経由でインストールする方法が一般的となっています。
ここでも同様にライセンス別の手順を確認し、よりしっかりした作業を進めましょう。
パッケージ版の場合
パッケージ版の移行では、マイクロソフトの公式セットアップページからインストールを開始します。
ブラウザで「https://setup.office.com/」または「https://account.microsoft.com/services/」へアクセスし、旧パソコンでオフィスを登録したアカウントでサインインする必要があります。
別のアカウントではライセンスが表示されないため、事前に確認したメールアドレスとパスワードを使ってログインしましょう。
購入済みの製品セクションに、所有しているオフィスが表示されていることを確認し、インストールボタンをクリックする手順です。
32bit版と64bit版の選択肢がある場合、現在はデフォルトで64bitが推奨されており、特別な理由がなければ64bit版を選択しましょう。
ダウンロード版の場合
ダウンロード版の移行手順は、パッケージ版と同じ流れで進めることができます。
マイクロソフトの公式セットアップページへアクセスし、購入時に使用したマイクロソフトアカウントでサインインする作業から始めましょう。
アカウント管理画面に表示される所有製品リストから、該当するオフィスのインストールボタンをクリックし、インストーラーをダウンロードするという手順です。
物理的なメディアがない分、インターネット接続を行うため、安定したネットワーク環境で作業を進める必要があります。
Microsoft 365の場合
Microsoft 365の移行は、難しくない手順で完了します。
新しいパソコンでhttps://www.office.com/へアクセスし、契約しているマイクロソフトアカウントでサインインするだけで準備が整います。
画面右上のアプリをインストールボタンをクリックし、Microsoft 365 Appsを選択すれば、自動的にインストーラーがダウンロードされる仕組みです。
インストール完了後、アプリを起動してサインインすれば即座に認証が完了し、すぐに作業を開始できます。
古いパソコンを使わなくなった場合は、Web管理画面からデバイスのサインアウトを行うことで、台数制限の枠を空けることがおすすめです。
マイクロソフトオフィス移行時の注意点
マイクロソフトオフィスの移行では、トラブルを避けるための注意点を理解することが必要です。
無知によるミスやうっかりした失敗を防ぐことで移行作業を完了できます。特に気をつけるべきポイントを確認しましょう。
必要な情報を事前に把握しておく
マイクロソフトオフィスの移行でよくあるトラブルは、アカウント情報の喪失です。
プロダクトキーはあるものの、どのアカウントで登録したか忘れたという問い合わせは、マイクロソフトサポートでも主要なトラブルの一つです。
対策としてaccount.microsoft.comのサービス一覧画面のスクリーンショットを撮っておく、またはパスワード管理ツールに保存しておきましょう。
ライセンスの使いまわしに注意する
マイクロソフトオフィスのライセンスには、厳格な使用条件が設定されています。
移行ツールやクローンソフトを使って、プレインストール版オフィスを無理やり新しいパソコンに移そうとする行為は、技術的に起動しないだけでなく明確なライセンス条項違反です。
Microsoft 365 Personalは一人のユーザーに対するライセンスであり、家族のパソコンにインストールして使わせることは規約違反となるため注意が必要です。
家族で使用する場合はMicrosoft 365 Familyを契約する必要があり、適切なライセンス形態を選ぶことが重要です。
大事なデータはバックアップをとっておく
マイクロソフトオフィスの移行では、データのバックアップが見落とされがちなポイントです。
WordやExcelのファイルはバックアップしても、Outlookの過去メールや連絡先の移行を忘れるユーザーが多く、後から取り戻せない状況に陥るケースがあります。
POPで運用している古いパソコンの場合、ローカルにしかデータがないためエクスポート作業が必要です。
マイクロソフトオフィスが移行できない場合の対処法
マイクロソフトオフィスの移行でトラブルが発生した場合でも、適切な対処法を知っていれば解決できる可能性があります。
手順通りに進めてもエラーが出る、またはプレインストール版だったという状況でも、いくつかの選択肢が存在するため、具体的な対処方法を確認しましょう。
電話認証を試す
パッケージ版で正規の手順を踏んでも「ライセンス認証の回数制限に達した」というエラーが出ることがあります。これはハードウェア構成の大幅な変更とみなされた場合に発生します。
- 認証ウィザードで「ソフトウェアのライセンス認証を電話で行う」を選択。
- 国/地域で日本を選択し、表示されるフリーダイヤルに電話。
- 自動音声ガイダンスに従い、画面のインストールIDを入力。
- 「何台のパソコンにインストールしましたか」と聞かれたら、旧PCから削除済みであれば「1台」と回答。
- 発行される確認IDを入力して完了。
新規導入を検討する(おすすめ)
プレインストール版だった場合や、Office 2016/2019などサポート終了が近いバージョン(2025年10月終了)を使用している場合は、移行を諦めて新規導入を検討すべきタイミングです。
新品のオフィス付きPCは高額ですが、中古パソコンの活用が賢い選択肢です。
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古いオフィスに執着するより、はじめから環境が整った中古パソコンを選ぶ方が、タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスに優れた選択です。
PC買い替えに伴うマイクロソフトオフィスの移行方法を知っておこう
マイクロソフトオフィスの移行は、正しい知識と手順があれば誰でも実施できる作業です。
Office 2016や2019は2025年10月にサポートが終了するため、今から苦労して古いバージョンを移行しても、すぐにセキュリティリスクに晒される可能性があります。それならば、Windows 11に対応した中古パソコンに買い替え、オフィス環境も一新する方が賢い投資といえるでしょう。
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