Officeの海賊版（非正規品）は出回っている？

Officeが安く売られている背景には、海賊版（非正規品）が流通しているのが現状です。

Microsoft自身も注意喚起を行っており、フリマアプリやオークションでは、正規品に見せかけた不正ライセンスや企業向けのボリュームライセンスを切り売りした違法品が紛れ込んでいることが確認されています。

こうした激安品は、正規のライセンス供与を行わず低コストで作られているため、不自然な価格で販売されてしまいます。

そのため、正規品かどうかを確認する姿勢が欠かせません。

Officeの海賊版（非正規品）の見分け方

Officeの海賊版は、正規の提供方法とかけ離れた売られ方をしている点に特徴があります。

法人向けのOffice Professional Plusが個人向けに単品で並んでいたり、サブスクリプションであるはずの Microsoft 365が買い切りのように扱われていたりするケースはその代表例です。

さらに、日本未発売の海外版が国内で出品されていたり、本来はPCとセットでのみ提供される OEM版・DSP版が単体で販売されていたりする場合も注意が必要です。

価格の安さだけで判断せず、「販売形態に不自然さがないか」を確認することが、非正規品を見分ける第一歩になります。

Office Professional Plusが一般消費者向けに販売されている

Office Professional Plusは法人向けのボリュームライセンス用ソフトウェアであり、一般消費者向けの小売販売はされていません。

公式でOffice Professional Plusを個人消費者向けに購入できる店は存在しないため販売されていたとした場合、不正もしくは違法な可能性が高いということになります。

Office 365が販売されている

Office 365と呼ばれていたサブスクリプション版のOfficeは、現在はMicrosoft 365に名称変更されています。

公式の情報では、Microsoft 365はWord・Excelなどの定番アプリに加え、クラウドストレージ、AI機能などをセットにした月額・年額のサブスクリプションとして提供されています。

Office 365といった名前を見かけた場合は、過去のバージョンを流用する悪質な販売である可能性があるでしょう。

名称だけで判断せず、提供形態を必ず確認する必要があります。

日本未発売のOfficeが日本国内で販売されている

Microsoftは自社サイトで「非正規品の Office にご注意ください」と明言しており、日本国内ではライセンス認証できない、またはサポート対象外の他国版Officeが流通している事例が報告されています。

日本未発売版Officeが流通する背景には、正規ライセンスの供給コストや流通管理が回避されている点があり、安い価格に設定されがちです。

そのため、値段の安さに惹かれて手を出すと結果として認証不能やサポート対象外といったトラブルに直面するリスクがあります。

他国語版が販売されている

Microsoftの公式情報では、多言語版が販売され、日本国内で認証できなかったり、サポート対象外だったりする事例が増えていることが明らかになっています。

多国語版として売られているOfficeを目にした場合、価格の安さだけに釣られず日本で認証できるものかを慎重に確認する必要があります。

OEM版やDSP版が一般消費者向けに販売されている

Microsoftの正式なライセンス体系によると、Microsoft OfficeのOEM版やDSP版は原則として特定のハードウェアにバンドルされた状態で提供されるものであり、個別に単体で販売されることは想定されていません。

このような販売形態はライセンス条件から外れており、パッケージやプロダクトキーが付属していても、正規の利用は保証されません。

この点を理解すると、価格の安さだけに惑わされることなく「正規ライセンスか」をしっかり確認する必要があるでしょう。

CD-ROMやDVD-ROMが付いている

Microsoft Officeはインターネットからのダウンロード版、またはプロダクトキーによる提供が基本で、CD-ROM・DVD-ROMなどの物理メディア付きパッケージは販売されていません。

また公式では、インストール時にオンラインでイメージをダウンロードする方法が案内されています。

そのためCD-ROM・DVD-ROM付きと称するOfficeが販売されている場合、安易に購入せずにライセンスが正規かどうかをよく見極める必要があります。

購入時にOfficeの海賊版（非正規品）を見分けるポイント

Officeを購入するときに注意すべきなのは、プロダクトキーだけをメールで送るといった、不自然な販売形態に共通するリスクです。

特に公式ストアと比べて極端に安い商品は、正規ライセンスではないケースが多く、購入後に認証エラーが出る可能性もあります。

さらに、キー単体の販売は正規の提供方法と一致しないため、見た目だけでは判断しにくい初心者ほど慎重な確認が欠かせません。

こうした気付きにくいポイントを意識できるようになると、価格だけに流されず、利用できる商品を選ぶための視点が身につきます。

価格が安すぎるものに注意する

Microsoftは公式に、安価なOffice販売に警鐘を鳴らしています。

正規ライセンスであるにも関わらず市場価格の何分の一というような激安価格で流通するOfficeは非正規の海賊版か、ライセンス違反の可能性があると明示されています。

そのため、Officeを購入する際は公式の想定価格帯と比較してあまりに安すぎるものはまず疑い、慎重に確認することが肝心です。

プロダクトキーの保存形式に注意する

Microsoftの公式ガイドでは、Officeのプロダクトキーは公式ストアや認定リセラー経由のProduct Key Cardなどに付属するカードやラベルで提供されるのが通常で、オンラインでキーだけを単体販売することは正規の流通方法ではないと明言されています。

Officeを購入する際に「キーはどう渡されるか？」という保存や提供形式にも目を向け、単なるテキストやメールで済まされていないかを確認することは、非正規品を見抜くうえでの重要なチェックポイントになります。

Officeの海賊版（非正規品）購入によるリスク

海賊版のOfficeは安く使えるように見えても、実際には認証エラーで突然使えなくなったり、アップデートが止まり脆弱性が放置されたりと日常の作業に影響するリスクが隠れています。

正規サポートも受けられないため、トラブルが起きても自己解決しかなく、業務や学習での利用ほど負担が大きくなります。

また、非正規品の一部には不審なプログラムが仕込まれているケースもあり、パソコン全体の安全性が損なわれる可能性も否定できません。

こうした問題を踏まえると、安さだけで選ぶことがどれほど危険かが見えてきます。

認証やインストールができない

非正規品のMicrosoft Officeを購入した場合、インストールやライセンス認証が通らず、使用できないトラブルが起きやすいのが大きなリスクです。

公式もインストールできない、という相談が増えていると警告しています。

こうしたトラブルはキーの流通が不正であったり、ライセンス情報が公式ライセンス管理に登録されていなかったりすることが原因です。

そのため、購入前に正規ライセンスかどうかの確認を怠らないことが、海賊版購入による失敗を防ぐための第一歩です。

トラブル時のサポートが受けられない

Microsoft Officeの公式サイトでは、偽造ソフトウェアに対してサポート対象外・セキュリティ更新や機能更新が受けられないと明記されています。

インストールや認証が通ったように見えても後から不具合が起きたとき、OSを更新したときなどにはメーカーによる公式サポートや修正プログラムを受けられず、問題が本人の責任で残る可能性があります。

そのため、当初は動作しても安全性が保障されないという点で、海賊版Officeの利用はリスクがあるでしょう。

ウイルスに感染する

海賊版Officeは正規品に似ていても、内部に不正なプログラムが仕込まれているケースがあります。

特に、正規ルートではなく外部サイトやフリーマーケットアプリを通じて入手した場合、改ざんされたインストーラーが紛れ込んでいても気付きにくいことが問題です。

海賊版Officeを使用することは、安さと引き換えにパソコン全体の安全性を失う行為といえます。

Officeの海賊版（非正規品）を避けるための購入先

Microsoft 公式が案内するように、Officeを購入するなら、正規取扱店・認定リセラー・公式オンラインストアなどライセンスの正当性が保証されている販売元を選ぶことが大切です。

また信頼できる中古パソコン専門店であっても、正規インストール済みライセンスの有無やライセンス証明の確認が明示されている店を選ぶことで、海賊版リスクを低減できます。

価格だけで選ばない、販売元の信頼性とライセンスの正統性をチェックするという基準を持つことが非正規品を避け、Officeを入手するための第一歩です。

中古パソコン購入時に海賊版（非正規品）のOfficeを避けるには？

中古パソコンを選ぶときに気を付けたいのは、Officeの表記があっても正規品とは限らないという点です。

特にオークションやフリマアプリでは外観だけでは判断できず、実際には不正ライセンスや複製キーが紛れ込むケースが少なくありません。

一方、信頼できる中古パソコン専門店であれば正規ライセンスの有無や提供形態を明示しているため、購入前に不安を抱えずに済みます。

どこで買うかによってリスクの大きさが変わるため、安心感を持って購入するための具体的な確認ポイントを解説します。

オークションサイトやフリマサイトなどでの購入を避ける

オークションサイトやフリマサイトでは、Microsoft が正規流通を認めていないOfficeが、多く出回っています。

Microsoftはこうした不正ソフトの海外オークションへの出品に対して法的措置を取っており、多数の出品が削除された経緯があります。

中古PCといえどOfficeを含むライセンスを入手したいなら、オークションやフリマのような販売先は避けるのが賢明です。

信頼できる中古パソコン専門店で購入する

中古パソコンを購入する際は信頼できるパソコン専門店を選ぶのが、海賊版Officeのリスクを避ける方法です。

こうした店舗では安いという理由で売られているPCではなく、動作チェック・クリーニング・データ消去された端末が並び、必要に応じて正規ライセンスのOfficeを組み込んでくれる場合があります。

悪質な販売元ではなく保証のある店を選ぶことで、安心感を持ってパソコンを手に入れられます。

自分のパソコンにインストールされているOfficeが正規品か確認する方法

自身のOfficeが正規ライセンスかどうかは、Microsoftが案内している方法を使えば確認できます。

まず、Microsoftアカウントの管理画面にOfficeライセンスが表示されているかをチェックしてください。

ここに製品名やサブスクリプションの情報が載っていれば、そのアカウントに正規のOfficeが紐づいています。

次にWordなどのアプリを開き、認証状態を確認します。これらの操作で、自身のOfficeが正規品かどうかが判断できます。

Officeの海賊版（非正規品）を購入しないために

Officeを利用したいなら、まず信頼できる販売元を選ぶことが基本です。

フリマやオークションのように安さだけを理由に飛びつくのではなく、正規ルートのある専門店を選ぶことで、海賊版購入のリスクを避けられます。