パソコンのグラボとは?役割やメリット、選び方、取り付け方を初心者向けに解説
パソコンのグラボは高性能で有益な部品ですが、この記事の読者はグラボという言葉は聞いたことがあるものの、どのような役割があるのか正確に理解できていないかもしれません。
性能差で何が変わるのか漠然としていて、グラボの選び方や導入メリットを知り、必要性を判断したい方もいるでしょう。
グラボとは具体的に何か、パソコンにどのような影響を与えるのか、購入前に整理することは重要です。
本記事は、グラボの基礎からメリット・選び方・導入時の注意点まで解説します。
グラボの基礎知識を身につけたい方、自分の用途にグラボが必要なのか判断したい方の参考になれば幸いです。
パソコンのグラボとは
パソコンのグラボという名称は知っているけれど、どのようなものなのか、パソコン内のどの部品なのか認識が曖昧な方もいるでしょう。
本章では、グラボの正式名称や内部構成・内蔵GPUやハイエンドなどの種類など、基礎知識を整理して解説します。
グラボとはグラフィックボードのこと
グラボとはグラフィックボードのことであり、グラフィックボードとはコンピュータの映像処理を行う部分です。
通常の動画再生には標準搭載のグラフィック機能で十分ですが、3DCADや3Dゲーム・動画編集など、高い処理能力が必要なパソコンにはグラボが重要です。
グラボの性能はGPUとビデオメモリに左右されます。快適な処理を行うには、高レベルのGPUとメモリを搭載したグラボを選択する必要があります。
グラボの構成
GPU・ビデオメモリ・出力端子・冷却ファンがグラボの構成パーツです。GPUは、ほかの作業と同時進行で画像処理を行う半導体チップです。
ビデオメモリはグラフィックメモリやVRAMともいいます。一時的にデータを保存する部品であり、グラボのビデオメモリは画像処理に特化したパーツです。
また、グラボには画像や動画を出力するHDMI端子やUSB Type-Cなどの端子、熱をもったGPUを冷却するファンがついています。
グラボの種類
グラボには内蔵型と外付け型があり、性能と価格の違いでエントリー級からハイエンド級まで種類があります。
通常の動画再生や編集には内蔵GPU、高度な動画編集や3D処理をしっかり行うには外付けGPUが適切です。
低負荷のゲームや3D処理にはエントリー級からミドルレンジで稼働可能ですが、レベルの高いプレイ・動画処理には高品質なハイエンドが必要でしょう。
グラボの役割
グラボには映像の処理に関係しているという認識はあるものの、どの機能にどのように影響しているのか把握できていない方もいるでしょう。
グラボは日常作業や特定用途でどの程度役立つか、理解する必要があります。
本章では、グラボが担う役割をマルチディスプレイ・映像処理の高速化・高画質化という3軸でわかりやすく説明します。
マルチディスプレイのサポート
グラボは、マルチディスプレイのサポートが役割の一つです。マルチディスプレイは画面の面積を広げることで作業効率があがりますが、大きな負荷がかかります。
VRAMが搭載されているグラボはパソコンの負担を軽減できるため、サポートとして有用です。
映像処理の高速化
グラボの役割には、映像処理の高速化もあります。グラボは内蔵GPUよりも映像処理に優れています。
通常の動画再生や編集やゲームプレイは内蔵GPUでも対応できますが、グラボは高画質ゲーム・3Dモデリング・4K動画編集など、高クオリティの映像処理が可能です。
グラボの全コアを使って処理すると、クオリティを保ちながら作業を高速化することができます。
映像処理の高画質化
映像処理の高画質化もグラボの役割として重要です。内蔵GPUでも動画処理は可能ですが、高画質な4Kでは十分な処理ができません。
4Kの画質はHDと比べて4倍ほどになるため、クオリティの高い映像処理が求められます。グラボは動画を高画質化できる性能をもっています。
より高度なエフェクトや編集を行うならば、さらなる高性能のグラボが必要となるため、目的にあったグラボを使用することが大切です。
グラボを使用するメリット
グラボの役割は理解したものの、実際のメリットがどれだけ自分の作業に影響するのか、ということを判断できていない方もいるでしょう。
重要なことは性能向上だけでなく、作業効率や快適性も向上することです。本章では、画像・映像・AI処理などの作業において、グラボを導入して得られるメリットを解説します。
高品質な画像を楽しめる
高品質な画像を楽しめることが、グラボを使用するメリットの一つです。ビデオメモリの容量が大きいほど、高画質な画像を楽しめます。
複雑で高負荷の処理が可能であり、画像そのものだけでなくゲームプレイや動画も高品質で体験できるため、グラボの導入は有用です。
動画の編集がしやすくなる
グラボを使用するメリットには、動画の編集がしやすくなることも挙げられます。通常のパソコンには困難な4D動画編集が行える、高い処理能力をそなえています。
特に高性能なGPUとVRAM16GB以上のグラボを使用すれば、高いクオリティなグラフィック処理が可能です。高画質で動作が速く、ストレス少なく作業できるでしょう。
AI処理能力がアップ
AI処理能力がアップすることもグラボ使用のメリットです。GPUは画像認識・言語処理などに活用される、複雑なAIモデルの開発と使用・運用ができる機能があります。
グラボの高速な並列処理能力がAIの学習時間を短縮し、高精度なプログラムに成長させることができます。
自分の作業にグラボがどう役立つか、何に必要なのか具体的に想定して、目的にそってグラボを導入することが大切です。
グラボの選び方
グラボの性能表やモデル名の違いが複雑に感じられ、どこを基準に選べば失敗しないかわからない方、予算と用途のバランスに不安を感じる方もいるでしょう。
自分のニーズにあわせた選択基準を理解することで、適切なグラボの候補を明確にイメージできます。
本章では、予算別・用途別という2つの軸を整理して押さえるべき判断基準を提示します。
予算で選ぶ
グラボを選ぶ際には、予算を基準に選ぶことが大切です。
20,000〜40,000円(税込)代はフルHD・低〜中画質のエントリー級、40,000〜60,000円(税込)代は高フレームレートが可能なミドル級を利用できる価格です。
60,000〜90,000円(税込)代はフルHDで快適に利用できるミドルハイクラス級、100,000円(税込)代は4Kゲーミングができるハイエンドモデルが購入できます。
予算だけでなく電源容量にも限りがあるため、予算や利用条件のなかでできるだけ高性能なグラボを選択しましょう。
用途に合わせて選ぶ
用途にあわせて選ぶことも、グラボを選択するうえで重要な要素です。通常の動作で十分だという方は、高額なグラボを購入しても活用できる場面がありません。
一方、高品質な動画編集や3D制作を行いたい方、快適にゲームプレイをしたい方にとって高品質な画質や動作速度を誇るグラボは有用です。
ほかにプログラミング作業だけでなく、作業に3画面以上のディスプレイを使いたい方、仮想通貨のマイニングをする方にも向いています。
高性能のグラボを活かすためには、性能だけでなく処理速度に関わるVRAM容量も注意して選択することが必要です。
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グラボ導入の注意点
グラボの必要性がわかり、グラボ導入に興味が高まり、リスクやデメリットも知りたいと思っている方もいるでしょう。
購入前の不安を払拭するためにも、メリットだけでなくデメリットも事前に知る必要があります。本章では、価格の高さや消費電力の増加といった注意点を整理して解説します。
価格が高め
グラボは価格が高めであることを考慮する必要があります。
性能によって価格に差があるものの、高性能のグラボは100,000円(税込)を超える場合があり、目的を明確にしたうえで検討しなくてはなりません。
価格に影響する要素は、高いクロック数やメモリ容量・精密な電源回路・効率的な冷却機能です。
また、AI機能や仮想通貨マイニングなどの需要が拡大し、グラボ自体の市場価値が上昇していることも要因の一つです。
消費電力が増える
グラボ導入にあたり、消費電力が増えることにも注意しなくてはなりません。
グラボは安定的な動作のために精密な電源回路をもっています。そのため、通常のGPUより処理速度が速いグラボは、消費電力が大幅に増加します。
消費電力が増えるデメリットは、電気代の上昇・コンセント多用による感電のリスクなどです。温室効果ガスの排出増加・電力供給の不安定化につながる恐れもあります。
グラボの取り付け方
グラボを自分で取り付ける場合、取り付け作業が難しく感じ、きちんと取り外しができるか不安に思っている方もいるでしょう。
グラボを導入する際に、どのように取り付ければよいか理解しておくと安心感をもって作業できます。
まずは予算や用途にそってグラボを選定するだけでなく、モニターがグラボに対応しているか、パソコンに問題なく取り付けられるサイズかという点を調べる必要があります。
グラボを取り付けるときの作業手順と注意点は以下のとおりです。
- PCIインターフェースの位置確認
- ブラケット付け替え
- ボード差し込み
- 取り付け確認
- モニターとの接続確認
まずパソコンのふたを開け、PCIインターフェースの位置を確認し、必要であればブラケットを付け替えます。
PCIインターフェースのスロットに垂直にグラボを差し込みます。奥までしっかり入れることが大切です。
背面から間違いなく取り付けたことを確認し、ブラケットを固定します。固定されていないと使用中にグラボが脱落する可能性があるため、注意が必要です。
グラボを装着したらモニターに接続して動作を確認しますが、性能が低いと高解像度の出力が困難な場合があります。
補助電源ケーブルが必要にも関わらず用意がないときは、パソコンの電源コネクタとグラボのコネクタにあわせて、購入しなくてはなりません。
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グラボでパソコン作業のパフォーマンスをアップさせよう
グラボは3Dグラフィックや動画編集・ゲームプレイなどをスムーズに行える、有用な部品です。一方で、高価格・電力消費増加などデメリットや使用上の注意点があります。
記事全体を通してグラボの必要性を理解しつつ、自分にとって有益なのか悩んでいる方もいるでしょう。
グラボはデメリットはあるものの、パソコンを使用するうえで効率や快適性が向上するため、作業環境は大きく改善します。
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