Intel Core i7の性能を世代別に比較|見分け方や失敗しないための選び方を解説
Intel Core i7は高性能CPUの代名詞ですが、発売時期によって処理能力が大きく変わることは意外と知られていません。第1世代から現在に至るまで15年以上が経過しており、同じCore i7でも処理能力はまったく異なります。
新品のCore i7搭載パソコンは高額になりがちですが、世代ごとの性能差を理解すれば、中古でも十分に活用できる1台を選ぶことが可能です。
この記事ではCore i7の世代別の違いや型番の見分け方、用途に応じた選び方をわかりやすく解説していきます。性能と価格のバランスを見極め、自分に合ったパソコンを判断するための知識を身につけましょう。
Intel CPUのCore i7とは
パソコンの性能を左右する重要なパーツがCPUであり、そのなかでもCore i7は高性能モデルとして位置づけられています。しかしCore i7の名前だけで性能を判断することはできません。
発売時期や世代によって処理能力に大きな違いがあるためです。同じCore i7でも第8世代と第14世代では性能差が数倍に及ぶケースもあり、単純な比較は難しくなっています。CPUの基本的な役割とCore i7の特徴を理解することで、適切な製品選びの基礎知識が身につきます。
CPUとは
CPUはCentral Processing Unitの略で、パソコン全体の演算処理を司る中核パーツです。アプリケーションの実行から周辺機器との連携まで、あらゆる動作の指令塔として働いています。
ソフトウェアはすべてプログラムによって動作するため、CPUの処理速度がパソコン全体の快適さを左右するのです。 高性能なCPUを搭載していれば、重いソフトでもサクサク動作し、複数のウィンドウを開いたマルチタスクでもストレスを感じにくくなります。
文書作成から動画編集まで、あらゆる作業においてCPUは中心的な役割を担っています。そのためパソコンの性能を判断する際には、CPUのスペックを最初に確認することが重要です。
Core i7の特徴
IntelのCPUにはCoreプロセッサー・ファミリー、Pentium、Celeronなど複数のシリーズがあります。Core i7はIntelのCoreシリーズにおいて上位グレードに分類されるプロセッサーです。
ラインナップはCore i3が入門向け、Core i5が中級向け、Core i7・Core i9が上級向けとなっています。 Core i7はあらゆる用途で高い性能を発揮できるCPUとして設計されています。ビジネスソフトの操作はもちろん、動画編集や高負荷なゲームにも対応可能です。
ただし同じCore i7でも世代が異なると性能に大きな差が生じます。第7世代と第11世代では性能がまったく違うため、Core i7の名前だけで判断するのは避けた方がよいでしょう。
Core i7の世代別比較
Intel CPUは定期的に新しい世代が登場し、設計や構成が大きく変更されてきました。世代が進むほど処理能力は向上し、省電力性や対応機能も強化されています。
Core i7を選ぶ際には、この世代による性能差を正しく理解することが不可欠です。古い世代でも用途によっては十分に活躍できますが、OSへの対応状況なども考慮して選ぶ必要があります。
特に中古パソコンを検討する場合は、価格の安さだけでなく世代を確認したうえで購入を判断しましょう。
Intel CPUの世代による違い
IntelのCPUは世代が上がるごとに性能が向上する仕組みです。世代を重ねるごとに処理能力は着実に伸びています。第8世代と第13世代を比べると、単一処理で3割前後、並列処理では5割近い性能アップが確認されているのが実情です。
世代更新では製造プロセスの微細化が伴うことが多く、同じ面積により多くのチップを搭載できるようになります。これによりコア数やクロック周波数、キャッシュ容量が増加し、処理速度の向上が実現されてきました。
特に第12世代以降はハイブリッドアーキテクチャが採用され、高性能コアと高効率コアを組み合わせることで飛躍的な性能向上を達成しています。
Core i7の世代別比較表
デスクトップ向けCore i7の世代別スペックを確認すると性能差が明確になります。第8世代のCore i7-8700Kは6コア12スレッドでしたが、第10世代のCore i7-10700Kでは8コア16スレッドへ増加しました。
第12世代のCore i7-12700Kからはハイブリッド構成が導入され、12コア20スレッドの構成になっています。さらに第14世代のCore i7-14700Kでは20コア28スレッドまで拡大し、キャッシュ容量も33MBに達しました。
第8世代と比較するとコア数は約3.3倍、キャッシュサイズは約2.8倍に増加しており、世代による性能差は大きいことがわかります。
Windows 11に対応している世代
MicrosoftはWindows 11の動作要件として第8世代以降のIntel Coreプロセッサーを指定しています。それより前の世代は公式サポートから外れるため、中古PC選びでは世代確認が欠かせません。
サポート対象外のCPUでもインストール自体は可能な場合がありますが、一部機能が制限される可能性があります。Windows Studioエフェクトや新しいAI機能が利用できないケースも報告されています。長期的な使用を考えるなら、第8世代以降のCPUを選ぶのが賢明です。
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Core i7の世代別比較に役立つスペック
CPUの性能を比較する際にはスペック表の数値を読み解く必要があります。クロック数やコア数、スレッド数、キャッシュといった項目は処理能力を判断する重要な指標です。
これらの意味を理解することで、自分の用途に合ったCPUを選べるようになります。数値だけで性能を判断することはできませんが、比較検討の基準として活用できるでしょう。
クロック数
クロック数はHz(ヘルツ)の単位で表され、1秒間に処理できる回数を示しています。数値が大きいほど短時間で多くの処理を実行できるのです。
現在のCPUはGHz(ギガヘルツ)単位で表記されることが一般的となっています。 ただし、クロック数だけで性能を判断できない点に注意が必要です。
第7世代Core i7-7700Kと第11世代Core i7-11700Kはベースクロックが同じ3.60GHzですが、ターボブースト時は第11世代が5.0GHzと高くなっています。内部構造の改良により、同じクロック数でも実際の処理性能は大幅に向上しています。
コア数
コア数はCPU内部に搭載されているプロセッサーの数のことです。コアが多いほど同時に複数の処理を実行できるため、マルチタスク性能が向上します。第7世代Core i7は4コアでしたが、第11世代では8コア、第14世代では20コアまで増加しました。
現代のCPUはクロック数を単純に上げるのではなく、コア数を増やす方向で進化しています。動画編集や3DCG制作のように複数の処理を並行して行う作業では、コア数の多さが作業効率に直結する要素です。
スレッド数
スレッド数は同時に処理できる作業の数を表しています。通常は1つのコアで1つのスレッドを処理しますが、ハイパースレッディング技術により1コアで2スレッドを処理できる場合もあるのです。
第11世代Core i7は8コア16スレッドの構成となっており、コア数の2倍のスレッドを処理可能です。ただし常に16個の作業を同時実行しているわけではなく、コアに余裕があるときに効率的な処理が行われます。スレッド数はあくまで理論上の値として理解しておくとよいでしょう。
キャッシュ
キャッシュとは、CPUチップ内に設けられた超高速の一時記憶領域です。よく使うデータをL1・L2・L3の3段階で保持し、メインメモリへのアクセス回数を減らすことで処理を高速化しています。
キャッシュ容量が大きいほど高速処理の恩恵を受けやすくなりますが、性能全体を表す正確な指標ではありません。世代が新しいCPUほどキャッシュ容量が増加する傾向にあり、第14世代Core i7-14700Kでは33MBのキャッシュを搭載しています。
Core i7の世代の見分け方
Core i7の型番を正しく読み解けば、世代やグレードを簡単に判別が可能です。中古パソコンを購入する際には型番チェックが失敗を防ぐ重要なポイントとなります。
数字とアルファベットの組み合わせに規則性があるため、一度覚えてしまえば迷うことはありません。
店頭やオンラインショップで中古パソコンを見るとき、スペック欄に記載されたCPU型番から瞬時に世代を判断できれば、古すぎるモデルを誤って選んでしまうリスクを避けられます。
型番で世代を見分ける方法
Intel Core i7の型番は世代を表す数字から始まります。ハイフン直後の数字を確認するだけで世代が判別できるため、中古購入時には必ずチェックするようにしましょう。
- Core i7-7700K:先頭の7が第7世代を示す
- Core i7-10700K:先頭の10が第10世代を示す(第10世代以降は2桁)
- Core i7-11700F:先頭の11が第11世代を示す
- Core i7-12700K:先頭の12が第12世代を示す
型番の先頭部分を確認するだけで世代がわかる仕組みです。オンラインで型番を検索すれば詳細なスペック情報も確認できます。
末尾のアルファベットの意味
型番の末尾にはアルファベットが付いており、CPUの特性を示すものです。末尾アルファベットを理解すれば用途に合った製品を見極められます。
デスクトップ用のアルファベットの意味は以下のとおりです。
- K:オーバークロック対応の高性能版
- F:内蔵グラフィックス省略版(別途グラフィックボードが必要)
- T:消費電力を抑えた省エネ版
ノートパソコン向けの内容は以下となります。
- H:高性能モデル
- U:省電力モデル
- G7:高性能GPU内蔵モデル
GPUを内蔵していないF付きモデルは別途グラフィックボードが必要となるため、購入時には注意が必要です。
Core i7以外のシリーズとの違い
Intel CPUにはCore i7以外にもCore i3、Core i5、Core i9などのシリーズが存在します。用途や予算に応じて適切なシリーズを選ぶことで、過不足のない性能を手に入れることができます。
Core i7が必ずしも正解とは限らない点を理解しておくことが重要です。 Core i3はエントリーモデルで、ビジネスソフトやWebブラウジングに十分対応できます。価格を抑えたい場合の有力な選択肢となるでしょう。
Core i5はミドルモデルとして幅広い用途に対応し、ゲームや動画編集もこなせます。用途が決まっていない場合はCore i5を選んでおけば後悔は少ないでしょう。 Core i9は上位モデルで、3DCG制作やプロ向け動画編集に適しています。
ただし一般的なビジネス用途ではオーバースペックとなり、高価なため特別な理由がなければ選ぶ必要はありません。PentiumやCeleronは下位シリーズですが、文書作成やWeb閲覧が主な用途なら実用に耐えます。
失敗しないためのCPUの選び方
CPUはパソコンの価格に大きく影響するパーツであり、用途に見合った製品を選ぶことがコストパフォーマンス向上の鍵です。高性能であれば快適に使える一方、オーバースペックでは費用面で無駄が生じるのも事実です。
予算には限りがあるため、必要十分な性能を見極めることが賢い買い物につながります。自分の使い方を明確にしたうえで適切な選択をしましょう。
用途に合ったCPUを選ぶ
事務作業がメインでオフィスソフトを使う程度なら、ハイスペックなCPUは不要です。Core i3やCore i5クラスで快適に作業でき、コストも抑えられます。予算に余裕があればCore i5を選んでおくと将来的にも困りません。
ゲームや動画編集を行う場合はCore i5以上のスペックが推奨されます。高画質でゲームを楽しみたい、4K動画を編集したい場合はCore i7以上を検討すべきです。作業内容に応じて必要なスペックを見極めることが無駄のない選択につながります。
予算と性能のバランスを考慮する
新しい世代の上位モデルは高性能ですが価格も高額になります。用途によっては旧世代のCPUでも十分な性能を発揮できるため、世代と価格のバランスを検討することが大切です。
第10世代と第11世代のように性能差が小さい場合は、価格が下がった旧世代を選ぶ方法もあります。
浮いた予算をメモリーやストレージの増強に回せば、システム全体のパフォーマンスを向上させることも可能です。CPUだけでなく他のパーツとのバランスを考慮した選択が賢明といえます。
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Core i7の世代を比較して用途に合ったパソコンを選ぼう
Core i7は世代によって性能が大きく異なるため、単純に名前だけで判断することはできません。型番から世代を読み取り、スペックを比較することで自分に合ったモデルを見つけられます。
Windows 11を利用するなら第8世代以降が必須条件となる点も忘れずに確認しましょう。 新品のCore i7搭載パソコンは高額になりがちですが、中古であれば性能と価格のバランスに優れた選択が可能です。
世代やスペックを正しく理解していれば、中古市場でも納得のいく製品を選べます。品質管理が徹底された販売元を選ぶことで、より信頼できる購入ができるでしょう。
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