ゲーミングPC向けCPUの選び方ガイド|初心者でも迷わない判断ポイント
MMOや高グラフィックなRPG、無料FPSなどPCで遊べるゲームが続々と発表される昨今では、ゲーミングPCの需要が高まってきています。
しかし、ゲーミングPCに興味はあるものの「何を基準に選んだらよいかわからない」「値段が高価で一歩を踏み出せない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事ではそのような悩みを持つ方に向けて、とくにCPUに着目したゲーミングPCの選び方を解説していきます。
ゲーミングPCでCPUが重要な理由
ゲーミングPCにおいてCPUが重要な理由は、ゲーム全体の処理速度と安定性に大きく関わるためです。
CPUはゲーム内のキャラクター挙動や物理演算、AI処理に描画指示など多くの計算を担当しています。
性能が低いとフレームレートが不安定になったり、読み込み時間が長くなったりします。
また、高性能GPUを搭載していてもCPUの処理能力が不足しているとボトルネックが発生し、グラフィック性能を十分に発揮できません。
とくにオープンワールドや大量のNPCが登場するゲームではCPU負荷が高く、コア数やクロック速度の高さが快適さに直結します。
さらに、配信や録画、複数アプリを同時に使う場合もCPUのマルチスレッド性能が重要です。
このように、CPUはゲーム体験の土台を支える中心的な役割を持つため、ゲーミングPCでは必ず重視すべきパーツといえます。
ゲーミングPC向けCPUの基礎知識
ここでは、ゲーミングPC向けのCPUの基礎知識を解説していきます。
注目したいポイントはコア数とスレッド数、クロックと世代差の4点です。
それぞれどのような点でCPUの処理速度と安定性に貢献しているかを確認していきましょう。
コア数とスレッド数
ゲーミングPC向けCPUを選ぶ際に確認したいのがコア数とスレッド数です。 これらはゲームの快適さや処理能力に直結するため、仕組みと役割を理解しておくことで、適切なCPUを選びやすくなります。
まずコア数とは、CPU内部にある処理ユニットの数のことで、複数コアがあるほど同時に行える作業が増えます。
最新のPCゲームではAI処理や物理演算など多くの計算を並行して行うため、6コア以上、可能なら8コアを搭載したCPUが理想的です。
とくに高負荷なタイトルやオープンワールドゲームでは、コア数が多いほど安定したフレームレートを維持しやすくなります。
一方、スレッド数は1つのコアが同時に処理できる作業の流れを示す数値です。 ハイパースレッディングやSMTといった技術によって、1コアで2つのスレッドを扱えるCPUもあります。
スレッド数が多いほどマルチタスク性能が向上し、ゲームをプレイしながら配信したり録画したりする場合に有利です。
純粋にゲーム性能を重視するならまずはコア数をチェックし、配信や動画編集も行うならスレッド数も重視するのがおすすめです。
コア数とスレッド数の違いを理解しておくことで、用途に合った適切なゲーミングCPUを選ぶことができます。
クロックと世代差
また、ゲーミングPC向けCPUを選ぶ際に注目すべき要素として挙げられるのがクロック(動作周波数)とCPU世代です。
クロックとはCPUが1秒間に処理できる命令の数を表し、数値が高いほど処理速度が速くなります。
例えば4.0GHzより5.0GHzの方が、シングルスレッド性能が高く、ゲームにおいて重要な瞬間的な処理速度が向上します。
多くのPCゲームは依然としてシングルスレッド性能への依存度が高いため、高クロック=ゲームがより滑らかに動作するという傾向があります。
とくにFPSやTPSなどフレームレートが重視されるジャンルでは、高クロックのCPUが大きなアドバンテージとなります。
一方でCPUの世代は、アーキテクチャや製造プロセスの改善具合を示す指標です。
新しい世代になるほど、同じクロックでも効率が大幅に向上し、1コアあたりの処理能力(IPC)が強化されます。
つまり、クロックだけを比較すると古い世代の5.0GHzよりも、新世代の4.5GHzの方が実ゲームでは高性能ということが珍しくありません。
ゲーミングPCのCPU選びではクロックの高さと世代の新しさの両方が大切です。
これらを理解しておくことで、より快適なゲーム環境に適切なCPUを選べるようになります。
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ゲーミングPCのCPUを比較するときの基準
CPUの基礎知識は解説しましたが、選ぶ際にどの点に着目すればよいのか疑問が残っているのではないでしょうか?
CPUを比較するうえでまず大切なのは、ゲーミングPCの使用用途を明確化することです。
ゲームだけを楽しみたいのか、動画編集も行いたいのかとやりたいことによってCPUの性能を選択する必要があります。
ここではCPUを比較するときの基準を3つのポイントから、使用用途に合ったCPU選びができるよう解説していきます。
処理性能
処理性能とはゲームの快適さを左右する要素であり、フレームレートや描画の安定性に直結します。
比較の基準としてまず注目すべきは上記で説明したコア数・スレッド数です。
最新ゲームでは複数コアを活用することが多く、6コア以上、可能であれば8コア以上が理想的です。
さらにスレッド数が多いCPUほど並行処理に強く、配信や録画を行うゲーマーに向いています。
次に大切なのがクロック(動作周波数)です。クロックは1秒間に処理できる命令数を示し、数値が高いほど瞬間的な処理が早くなります。
多くのゲームはシングルスレッド性能に依存しているため、高クロックのCPUはFPSやアクションゲームで高いパフォーマンスを発揮します。
さらに忘れてはならないのがCPUの世代差です。
最新世代のCPUはアーキテクチャが改善されており、同じクロックでも1コアあたりの処理能力が大きく向上しています。
そのため、古い世代の高クロックよりも、新しい世代のやや低クロックの方が実ゲームでは高性能ということもあります。
型番ごとの性能差
CPUの型番には同じシリーズ内での性能ランクや世代、コア構成などが明確に反映されており、ゲームにどれほどのパフォーマンスを発揮できるかを判断する大きな材料となります。
さらに同じクラス内でも、型番の数字が性能を比較する際に役立ちます。
例えばRyzen 7 5700XとRyzen 7 7700Xでは、世代が新しい7700Xの方がアーキテクチャの改善によりIPCが大幅に向上し、ゲーム処理能力も高くなります。
またIntelの場合、i7-12700Kよりi7-13700Kの方がコア数が増え、マルチタスクや高負荷ゲームでさらに優れた性能を発揮します。
このように型番は単なる名前ではなく、世代・クラス・スペックの差を直接反映した性能指標です。型番を正しく読み解くことで、どのCPUがより高いゲーム性能を発揮できるか一目で判断できます。
主要ベンチマークの数値
ベンチマークとは基準、指標などの意味を持つ言葉で、対象となるものを測るときのポイントとなるものを指します。
パソコンにおけるベンチマークは、性能や処理能力を数値で示したものを指すことが一般的です。
専用のソフトを使用しシングルスレッド性能やマルチスレッド性能を分けて評価してくれるため、用途に合わせたCPU選びがしやすくなります。
とくにゲーミングではシングルスレッド性能のスコアが重要で、フレームレートの伸びやゲーム中の動作の滑らかさに直結します。 一方、配信や動画編集も行う場合はマルチスレッド性能が高いCPUの方が安定した処理が可能です。
また、3DMarkなどのゲーム寄りのベンチマークは、実際のゲーム負荷に近いテストを行うため、よりリアルな性能判断に役立ちます。 これらのベンチマークスコアを参考にすることで、型番だけではわかりにくい細かな性能差をより正確に把握でき、適切なゲーミングCPUを選びやすくなるでしょう。
IntelとAMDのCPUの特徴
ゲーミングPCのCPUのなかでよく目にする製品としてIntelとAMDが挙げられます。
しかしどちらがよいのかはなかなか判断することは難しく、なんとなくで選んでしまいがちです。
そうした疑問を解決するため、ここではIntelとAMD、それぞれのCPUの特徴を解説していきます。
IntelのCPUの特徴
IntelのCPUは高いゲーム性能、優れたシングルスレッド性能、ハイブリッドアーキテクチャによるマルチタスクの強さが特徴です。
Intelは高いクロックを実現しやすいアーキテクチャを採用しており、FPSやアクションゲームなど瞬間的な処理速度が重要なゲームで安定したフレームレートを発揮します。
最新世代ではTurbo Boostにより自動的に高クロックへと引き上げられるため、ゲーム中のとっさの処理にも強い点が特徴です。
また、Intelは世代ごとに着実な最適化・改良を行う点も評価されています。
Alder Lake以降はP-core(高性能コア)とE-core(省電力コア)を組み合わせたハイブリッド構成を導入し、マルチタスク性能が大幅に強化されました。
これにより、ゲームをしながら配信や録画を行うシーンでもスムーズな動作が期待できます。
さらに、Intelはマザーボードの互換性が広く、製品ラインナップが豊富な点も強みです。
Core i5からi9まで用途に応じた幅広いモデルがあり、価格帯ごとに選択肢が明確で初心者でも比較しやすい構造になっています。
内蔵GPU(Intel UHD Graphics)性能も年々向上しているため、ライトユーザーや省電力PCでも十分な性能を発揮します。
AMDのCPUの特徴
AMDのCPUは多コア性能の高さとコスパの優秀さ、アーキテクチャの進化にアップグレードのしやすさが特徴です。
AMDのCPUは、ゲーミングPC市場において高いコストパフォーマンスと拡張性の高さで注目を集めています。
Ryzenシリーズは手に取りやすい価格帯のモデルでも高いコア数を備えており、ゲームプレイだけでなく配信や動画編集、3Dレンダリングなど重いマルチタスク環境で優れた性能を発揮することが可能です。
とくにRyzen 7やRyzen 9はマルチスレッド性能がとても高く、総合的な処理能力を求めるユーザーから高い支持を得ています。
さらに、AMD CPUの魅力として最新アーキテクチャ(Zenシリーズ)の高いIPC性能が挙げられます。
近年のRyzenはシングルスレッド性能も大幅に向上し、またPrecision BoostやXFRなど自動的にクロックを最適化する技術により、負荷に応じて効率よく性能を引き出せる点も特徴です。
また、AMDはプラットフォームの寿命が長いことでも評価されており、将来的なアップグレードをしやすい強みもあります。
加えて、内蔵GPU付きの「Ryzen Gシリーズ」は、ライトゲーミングや省スペースPCでも十分な性能を発揮し、幅広いユーザー層に対応しています。
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さらに、自社でデータ消去や動作確認、クリーニングまで実施したうえで販売しているため、ゲーミングPCに求められる安定性や信頼性にも配慮しています。
ゲーミングPC向けCPUの用途別の選び方
ここまでCPUの基礎知識を解説していきましたが、やりたいゲームややりたいことに合わせるにはどのCPUがよいかまだ判断がつきづらいと思います。
ここでは高fpsゲームとMMO、そして配信の3点に絞って、用途別のCPUのおすすめを紹介・解説していきます。
高fpsゲームに適したCPU
高fpsゲームに適したCPUとして、IntelではCore i5やi7の最新世代がとくに高fpsに強くおすすめです。これらのCPUはTurbo Boostによる高い最大クロックが武器になります。
またAMDではRyzen 5やRyzen 7のZen4世代が高いIPC性能を誇り、高リフレッシュレート環境とも相性抜群です。
どちらのメーカーも最新世代ほどシングルスレッド性能が向上しているため、高fpsを目指すなら世代の新しさも必ずチェックすべきポイントです。
配信や映像編集に適したCPU
配信や映像編集に適したCPUとして、IntelではCore i7やi9の最新世代CPUが配信や動画編集に強みを持っています。
とくにハイブリッドアーキテクチャを採用したモデルは高性能なPコアと省電力なEコアを組み合わせることで、ゲームをプレイしながら配信や動画処理を同時に行っても安定した性能を発揮します。
さらに、Turbo Boostによる高クロック動作が可能で、瞬間的な処理負荷がかかるシーンでも快適に作業も可能です。
一方、AMDではRyzen 7やRyzen 9のZen4世代CPUがマルチスレッド性能に優れており、配信や動画編集のような複数の重い作業でも効率よく処理できます。
IPCが向上しているため、コア数の多さだけでなく1コアの性能も高く、長時間の配信やレンダリング作業でも安定性が高い点が特徴です。
MMOやシミュレーションに適したCPU
MMOやシミュレーションに適したCPUとして、IntelではCore i7やi9の最新世代CPUがおすすめです。
高クロックとシングルスレッド性能の高さに加え、ハイブリッドアーキテクチャによるPコアとEコアの効率的なタスク分散が可能です。
そのため、大規模な処理や複雑な計算が多いMMOやシミュレーションでもゲーム内のラグやフレーム低下を抑えて安定した動作を実現します。
また、Turbo Boost機能により瞬間的な処理負荷にも強く、複雑な戦闘シーンでも滑らかな描画が可能です。
一方、AMDではRyzen 7やRyzen 9のZen4世代CPUが高いマルチスレッド性能を誇ります。
多コア構成と高IPC性能により大量のユニットやNPC処理を効率的にこなせるため、都市建設や戦略シミュレーションでの重い計算も快適です。
さらに、長期サポートのAM5プラットフォームを活用すれば将来的なアップグレードも容易で長く安定してゲームを楽しむ環境を整えられます。
ゲーミングPCのCPU選びで注意したい点
ゲーミングPCは高価なため、選択を間違えると悲しい結果になってしまう場合があります。
とくにCPUはゲームの処理速度や動作に直結するため、最悪の場合ゲームが起動できない可能性もあり、選ぶ際は注意が必要です。
高価な買い物を失敗せず行えるように、ここではCPU選びの注意点を解説していきます。
古い世代のCPUを選ばない
古い世代のCPUを使用すると、シングルスレッド性能の低さやマルチスレッド処理の非効率化によりパフォーマンスが低下する可能性があります。
快適なゲーミング環境を整えるためには新しい世代のCPUを選びましょう。
GPU性能に対して弱いCPUにしない
GPU性能とCPU性能のバランスが悪い場合、ボトルネックという現象が発生する場合があります。 ボトルネックとは複数のパーツ間に大きな性能差があることで、能力の低いパーツが能力の高いパーツの性能を制限している状態です。
そのため高性能なGPUを使用していても、性能が低いCPUが原因でGPUの性能が制限されてしまいます。
よりよいゲーム体験を行うためにも、CPUとGPUのバランスを意識して選択しましょう。
ゲーム要求を下回るCPU性能を選ばない
ゲーム要求を下回るCPU性能を選ぶと、そもそもゲームが起動しなかったり、起動しても動作不良が起こる場合があります。
購入したゲームをしっかりと遊ぶためにも、要求されたスペックは守るよう意識しましょう。
自分に合ったCPUのあるゲーミングPCを選びたい方は
ここまでCPUの基礎知識や用途別の選び方などを説明してきましたが、適切なモデルを自分自身の力で選択するのは少し不安ではないでしょうか。
長く使いたいものだからこそ信頼のおける販売元で購入したい、安心感のあるサポートを受けたいものだと思います。
そのような思いを持つ方におすすめしたいのがブロードリンクの中古パソコン直販です。
私たちブロードリンクの中古パソコン直販サービスは、中古パソコンの問屋として年間を通じて大量調達を行い、大規模な仕入れによって一般的な小売店よりも低いコストで機器を確保しています。そのため、高性能モデルでも無理のない価格で導入することが可能です。
また、回収後には自社でデータ消去・動作確認・クリーニングまで丁寧に実施し、利用開始後の運用を見据えた状態でお届けしています。






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