仕事やプライベートでパソコンの購入や買い替えを検討する際「どのメーカーを選べばよいのか」や「どのようなスペックが必要なのか」という疑問に直面することもあるでしょう。

デスクトップパソコンのメーカーごとの特徴やパソコン選びの判断軸は、いくつかの重要なポイントさえ押さえれば決して難しくありません。

本記事では主要メーカーの特徴から選ぶべき基準や用途別の適切スペック、購入時に注意したいポイント、コストを抑えてお得に購入する方法を解説していきます。ぜひ参考にしてください。

デスクトップパソコンのおすすめメーカー

デスクトップパソコンのメーカーは多岐にわたりますが、それぞれに歴史や強みとする分野、サポート体制に違いがあります。

特にビジネス用途では安定性や信頼性が求められるため、メーカーの特性を理解しておくことが重要です。

ここでは、以下5つの主要メーカーの特徴を整理し、自身の利用目的や企業風土に合うメーカーの候補を明確にできるよう導きます。

• NEC
• 富士通
• HP
• レノボ
• Dell

それぞれ見ていきましょう。

NEC

NECは、古くから日本国内の市場で高いシェアを持ち、特に法人向けの安定性やサポート体制に強みを持つメーカーです。

製品は日本のオフィス環境にあわせた設計がされており、使い慣れたインターフェースや充実した国内サポートを重視するユーザーに適しています。

信頼性が高く、トラブル時の対応を求める企業や初めてパソコンを導入する際に手厚いサポートを期待する個人ユーザーにとって、適切な選択肢の一つです。

富士通

富士通もNECと同様に、国内メーカーとしてのブランド力と高い信頼性を誇ります。堅牢性やセキュリティ機能の高さに定評があり、特に企業の機密情報を扱う業務や高いデータ保全性が求められる環境に適しています。

また、ユーザーフレンドリーな設計や迅速な国内サポート体制も魅力です。品質と安心感を優先し、長く安定して使用できるパソコンを求めるユーザーにおすすめです。

HP

HP（ヒューレット・パッカード）は世界的なシェアを持つメーカーであり、高性能なモデルからコストパフォーマンスに優れたモデルまで、幅広いラインアップを提供しています。

法人向けの製品は、堅牢でメンテナンス性に優れており、特に高い拡張性や新技術の導入を重視する企業に適しているでしょう。

コストを抑えつつも、グローバルスタンダードな品質と豊富な選択肢を求めるユーザーにも推奨されます。

レノボ

レノボは、優れたコストパフォーマンスと革新的なデザインが特徴のメーカーです。特にThinkCentreシリーズなど、ビジネス向けの堅牢なデスクトップ製品で高い評価を得ています。

新しい性能を安い価格で手に入れたいユーザーやグローバルなサプライチェーンによる安定供給を期待する法人担当者にとって魅力的です。費用対効果を重視しつつ、確かな品質を求める方に適しています。

Dell

Dellは、オンライン直販を主体とすることで知られるメーカーであり、高いカスタマイズ性とコストパフォーマンスが大きな強みです。

ユーザーの要望にあわせて細かくスペックを変更できるため、特定の業務に特化した構成を構築しやすいことが特徴です。

サポート体制も充実しており、特にITリテラシーが高く、自己判断で適切なパーツ構成を決めたいユーザーや大量導入を検討している企業におすすめできます。

デスクトップパソコンの選び方のポイント

デスクトップパソコンの性能や使い心地は、メーカー名だけで決まるものではありません。パソコンの種類・OS・CPU・メモリ・ストレージといった主要な要素が、実際の作業効率に大きく影響します。

ここでは以下5つのポイントを解説していきます。

• パソコンの種類で選ぶ
• OSの種類で選ぶ
• CPUの性能を確認する
• メモリ容量やストレージ容量を確認する
• インターフェースの数を確認する

これらの重要ポイントを理解することで、不要な高スペックを避けてコストを抑えつつ、自身の業務に適切な判断を下せるようになるでしょう。それぞれ見ていきましょう。

パソコンの種類で選ぶ

デスクトップパソコンには、大きく分けてタワー型・省スペース型・一体型（液晶モニターと本体が一体）があります。

性能や拡張性を重視する場合は、大型のグラフィックボードやドライブベイを搭載できるタワー型が適しているでしょう。

設置スペースを節約したい場合は、スリムな省スペース型や、配線が簡単で見た目がすっきりする一体型が推奨されます。

利用するスペースと求める性能のバランスを考慮し、適切な種類を選ぶことが重要です。

OSの種類で選ぶ

OS（オペレーティングシステム）は、パソコンを操作するための基盤であり、仕事用では主にWindowsが主流です。

会社の標準環境や、利用する特定の業務アプリケーションがWindowsに限定されている場合は、Windows搭載機を選ぶ必要があります。

macOSはクリエイティブな作業に適していますが、Windows環境との互換性を事前に確認しておくべきです。OSを選ぶ際は、個人の好みよりも、業務上の互換性と安全性を優先することがよいでしょう。

CPUの性能を確認する

CPU（中央演算処理装置）はパソコンの処理速度を決定づける核となるパーツです。文書作成やWeb閲覧などの軽い作業が中心であれば、Core i3やRyzen 3などのエントリークラスで十分です。

しかし、複数のアプリケーションを同時起動したりデータ処理やビデオ会議を頻繁に行ったりする場合は、Core i5またはRyzen 5以上の中間クラスを選択すべきでしょう。CPU性能が高いほど待ち時間が短縮され、業務全体の生産性が向上します。

メモリ容量やストレージ容量を確認する

メモリはCPUが処理を行うための作業スペースであり、容量が大きいほど作業が安定します。現在のビジネス環境では8GBが必須であり、マルチタスクを頻繁に行う場合は16GBを選択すると快適です。

ストレージはデータを保存する場所で高速な読み書きが可能なSSDを選ぶことが、パソコンの起動速度やファイル読み込み速度を劇的に向上させます。容量は、データ量に応じて512GB以上を目安としましょう。

インターフェースの数を確認する

インターフェース（外部接続端子）の数は、周辺機器の接続のしやすさに直結します。仕事用として、USB Type-Aや高速データ転送が可能なUSB Type-C端子が複数あるかを確認しましょう。

また、外部モニターとの接続が必須であれば、HDMIやDisplayPortなどの映像出力端子の有無も重要です。

現在使用している周辺機器や、今後増える可能性のある機器を想定し、必要な接続端子が過不足なく搭載されているかを確認すべきです。

デスクトップパソコンの用途別のおすすめスペック

デスクトップパソコンを選ぶ際の賢明な方法は、用途にあわせた必要十分なスペックを見極めることです。性能が過剰だとコストが無駄になり不足していると業務効率が低下します。

ここでは、代表的な以下4つの作業内容に対し適切なスペックの目安を解説し、コストを抑えつつも快適に作業できる構成を選べるよう紹介していきます。

• インターネット閲覧
• 文書作成や事務作業
• 画像や動画編集
• リモートワーク

それぞれ見ていきましょう。

インターネット閲覧

情報収集やメール、簡単なクラウドサービス利用が主な用途であれば、極めて高い性能は必要ありません。

CPUはCore i3またはRyzen 3のエントリークラス、メモリは8GB、ストレージはSSD 256GBで十分に快適に動作します。

安価なモデルでも対応可能な用途ですが、Webブラウザのタブを大量に開く傾向がある場合は、メモリを16GBに増強すると動作が安定します。

文書作成や事務作業

WordやExcelなどのOfficeソフトを使用し、日常的な文書作成やデータ入力、簡単な表計算を主とする事務作業の場合も高性能は要求されません。

CPUはCore i3またはRyzen 3以上、メモリは8GB、ストレージはSSD 256GB以上が目安です。特にメモリ8GBとSSDの組み合わせは、パソコンの起動やファイル操作の速度を大幅に向上させるため、事務作業の効率化に貢献します。

画像や動画編集

高解像度の画像編集や動画のエンコード、レンダリングといったクリエイティブな作業では、パソコン全体に大きな負荷がかかります。

CPUはCore i7またはRyzen 7以上の高性能モデル、メモリは32GB以上、ストレージはSSD 1TB以上が推奨されます。

さらに処理速度を大幅に向上させる高性能な単体グラフィックボード（GPU）の搭載が必須であり、これにより作業の待ち時間を短縮し、ストレスなく業務を進行可能です。

リモートワーク

ビデオ会議ツールやクラウドサービスを頻繁に利用し、オフィスソフトを同時起動するリモートワークにおいては、安定性とマルチタスク処理能力が重要です。

CPUはCore i5またはRyzen 5以上、メモリは16GB、ストレージはSSD 512GBを目安とします。メモリ16GBを選ぶことで、ビデオ会議中に別のアプリケーションが遅延するのを防ぐことができるでしょう。また、セキュリティ機能やWebカメラ、マイクの性能にも配慮したモデル選びが推奨されます。

デスクトップパソコンを購入する際の注意点

デスクトップパソコンを購入する際は、スペックや価格だけでなく、購入後の利用に影響する注意点を事前に確認することが必須です。

まずは信頼できる販売元を選ぶことが重要です。中古品を検討する場合は、販売店がどのような品質管理を行っているか確認する必要があるでしょう。

具体的には動作確認が全項目で実施されているかや内部のデータが完全に消去されているか、クリーニングが行われているか、といった基準が明確にされているかを確認しましょう。

これらの工程が保証されている販売元を選ぶことで、初期不良やデータ漏洩のリスクを回避できます。

購入後のトラブルに備えて、メーカーまたは販売店による保証期間がどれくらい設けられているかも重要です。

また故障時の修理や交換対応が迅速に行われるかといったサポート体制についても、事前に確認しておきましょう。

長期的に業務に使用するパソコンです、安易な価格の安さだけに惑わされず、品質とサポートに関する注意点を守ることが大切です。
保証体制や製品状態、そして販売元による品質管理の徹底度を確認することで長期的な安心感を得ることができるでしょう。

デスクトップパソコンをお得に買う方法

仕事用パソコンの購入費用はできる限り抑えたいものですが、価格を抑える方法はいくつかあります。

新しいモデルにこだわらず、型落ちモデルを積極的に狙うことがよいでしょう。パソコンの性能進化は緩やかになっており、一つ前の世代のモデルでも、事務作業などの一般的な用途であれば現在の業務に十分耐えられる性能を持っています。

また各メーカーや量販店が実施する決算セールやキャンペーン時期を狙って購入することも、大幅な値引きを受けるチャンスとなります。

そしてコストを抑えられる方法が、品質が保証された中古パソコンの活用です。新品と比較して大きな価格差がある中古市場は、初期費用削減に大きく貢献します。

ただし、その際はデータ消去や動作確認、クリーニングといった品質管理を徹底している専門業者から購入しましょう。

これらの方法を組み合わせることで、予算を大幅に節約しつつ、業務に必要十分な性能を持つパソコンを手に入れることが可能となるでしょう。

新しいモデルにこだわらずに型落ちモデルを狙ったり、メーカーや販売店が行うセール時期を活用したりすることはとても有効です。

中古パソコンは専門業者からの購入がおすすめ

中古パソコンを検討する場合、価格の安さだけで個人間取引を選ぶことは避けるべきです。

専門業者は動作確認・データ消去・クリーニング・保証などの品質管理基準が整っており、購入後のトラブルリスクが極めて低いためです。

中古市場においては、販売元選びがパソコンの品質を決定づけるといっても過言ではありません。

安心感を持って利用できる中古パソコンを手に入れるためには、徹底した検品体制を持つ信頼できる専門業者からの購入を推奨します。

デスクトップパソコンをお得に購入するなら

この記事ではデスクトップパソコンのおすすめメーカーやパソコン選びのポイントやお得に買う方法も解説してきました。

業務効率を維持しながら、初期費用を大幅に抑えたい企業や個人事業主の方にとって、高品質な中古デスクトップパソコンは理想的な選択肢となるでしょう。