中古パソコンはいくら? 価格の相場、選び方、注意点、購入先について解説
中古パソコンを買いたいけれど実際いくらで買えるの?自分の用途に合う価格帯は?売りたい場合はいくらで売れるの?と悩んでいませんか?
本記事では、こうした中古PCに関する価格の不安や疑問を、まとめて解消します。
この記事を読み終える頃には、自分に必要な中古パソコンがいくらで買えるのかどこで買えば損しないのかが明確にわかり、迷いなく適切な1台を選べるようになります。
中古パソコンにはいくらの製品がある?
中古パソコンの価格は、性能と発売年代によって大きく差があり、一般的な価格帯は20,000円〜60,000円です。日常利用からビジネス用途まで幅広く対応できるため、コストパフォーマンスに優れた選択肢として選ばれる傾向にあります。10,000円前後の格安PCもありますが、動作が重く実用的ではないことがあるため、実際の使用満足度を考えると20,000円以上が妥当です。
中古市場の価格が安い背景として、総務省統計局の家計消費状況調査では新品パソコンの平均支出額が約120,000〜150,000円と示されています。中古パソコンは新品価格の30〜40%で流通することが一般的で、この割合から見ると、20,000〜60,000円が中心価格帯となります。
なかでも、企業がリース契約しているパソコンは、3〜5年の使用でまとめて市場に放出されます。これらは耐久性の高い法人向けモデルで、整備された状態で流通するため、同価格帯の家庭向けパソコンより性能が高い傾向にあります。
用途ごとの相場としては、ネット閲覧や文書作成中心であれば10,000〜20,000円台でも利用可能ですが、Web会議や複数タブ作業を行う場合は30,000〜50,000円台が理想です。画像編集や軽い動画編集をしたい場合は50,000〜70,000円が適正ラインになります。
中古パソコン選びでは、単に価格の安さだけでなく、用途に応じた価格帯を選ぶことが重要です。
業務用中古パソコンの相場はいくら?
業務用中古パソコンの価格帯は20,000円〜60,000円が中心で、多く選ばれている価格帯です。これは、企業のリース期間(3〜5年)が終了したタイミングで大量に同一モデルが中古市場に流れ込むため、価格が安定しやすいからです。
法人向けモデルは耐久性と安定性を重視して作られているため、同じ価格帯でも家庭用モデルより性能が高く、業務用途にも十分に活用できます。
価格帯と用途の目安は以下のとおりです。
- 15,000〜25,000円:Core i3〜i5、軽い事務作業中心
- 25,000〜40,000円:Core i5、Web会議、資料作成に適切
- 40,000〜60,000円:Core i7、画像編集、複数タブの同時作業も快適
- 60,000〜100,000円:クリエイター向け
中古市場の価格が安い理由として、一般社団法人リユース協会のデータでは、中古PCは新品の30〜40%が相場とされています。総務省の家計調査でも新品PCの購入額が平均120,000〜150,000円とされており、その約3割にあたる30,000〜50,000円が中古の中心価格であることがわかります。
実際の販売データを見ても、Core i5でメモリ8〜16GB・SSD搭載のモデルは30,000〜40,000円で購入可能です。Web会議やクラウド作業などは問題なくこなせます。高性能なリース落ちモデルは、耐久性・メンテナンス性に優れており、ビジネス向け中古パソコンとして特に人気があります。
中古パソコンの購入で重要なのは、同じ価格でも性能に大きな差が出るという点です。業務用モデルは新品価格が高く、内部構造も堅牢なため、中古でも高性能を保ちやすく、結果としてコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。
コスパのよい業務用中古パソコンとは
業務用中古パソコンのなかでも、特にコストパフォーマンスが優れているとされるものには明確な特徴があります。結論として、型落ちでも高性能で、付属品や保証が充実しているモデルを選べば、同じ価格帯でも満足度の高いパソコンが手に入ります。
ここでは、特に重要な4つのポイントに整理して解説します。
型落ちモデルは価格を抑えられる
コストパフォーマンスを重視するなら、新型にこだわらず“型落ち”モデルを選ぶのが賢い方法です。型落ちとは、新型モデルが発売されたことで1〜2世代前の機種となった製品を指します。
新型ではなくてもCore i5やi7は現在でも十分な性能を持ち、Web会議・資料作成・PDF閲覧などの一般業務は快適にこなせます。新品時に120,000〜150,000円以上した高性能モデルが、型落ちになることで20,000〜40,000円程度にまで価格が下がるケースも多く、中古市場では特に狙い目です。
付属品がそろっている
コストパフォーマンスに大きく影響するのが付属品の有無です。中古パソコンでは、ACアダプタ・リカバリUSB・Officeソフトなどが欠品している場合がありますが、これらを後から買い足すと余計な出費になります。
- ACアダプタ:3,000〜7,000円
- Office互換ソフト:〜数千円
- リカバリUSB:店によって2,000〜3,000円相当
そのため、付属品がしっかり揃ったリース落ちの中古パソコンは、結果としてコストパフォーマンスが優れます。
保証が付いている
中古パソコンに保証が付いているかどうかは、コストパフォーマンスを左右するとても重要な要素です。保証がある店舗の商品は、整備が丁寧で品質が高い傾向があります。
修理費用の目安は以下のとおりです。
- SSD故障:10,000円以上
- メモリ故障:5,000円以上
- 液晶不良:10,000円〜20,000円
保証があれば、こうした追加費用を避けられるため、同じ価格帯でも保証付きのほうがコストパフォーマンスに優れているといえます。
セールやキャンペーンを利用すると安く購入できる
業務用中古パソコン市場では、定期的にセールやキャンペーンが開催されます。特にリース落ちが大量に入荷したタイミングでは、モデルをまとめて値下げすることが多く、通常より5,000〜10,000円安く買うことも可能です。
例えば、通常30,000円前後のパソコンが、大量入荷セール時には20,000円台で購入できることもあります。コストパフォーマンスを追求するなら、こうしたタイミングを狙うのも効果的です。
業務用中古パソコンの選び方
業務用中古パソコンを失敗なく選ぶためには、用途にあわせたスペック選びが重要です。同じ価格帯であっても、CPU・メモリ・ストレージによる性能差は大きく、快適さや作業効率に直結します。ここでは、特に押さえておきたい4つの選定ポイントをわかりやすく解説します。
ノートパソコンかデスクトップパソコンか選ぶ
まずはノートかデスクトップのどちらにするか決めましょう。
【ノートパソコンがおすすめな方】
- 持ち運びたい
- 自宅と職場の両方で使う
- Web会議をよく使う
- 机を広く使いたい
【デスクトップ型がおすすめな方】
- スペックを重視したい
- 大画面で作業したい
- パーツ交換しながら長く使いたい
- 動画編集や画像編集など負荷の高い作業をする
中古市場ではノートPCの流通量が多く、価格も20,000〜60,000円で安定する傾向にあります。一方、デスクトップは拡張性が高く、長い目で見るとコストパフォーマンスに優れています。
CPUのクラスを考える
CPUはパソコンの頭脳であり、性能の要です。中古パソコンでは、特に以下の分類を基準にすると失敗しにくくなります。
- Core i3:メール、ネット検索のみ
- Core i5:ビジネス用途全般(おすすめ)
- Core i7:画像編集や動画編集などハードな作業向け
総務省のICT関連統計でも、企業利用での主流はCore i5以上とされており、中古市場でバランスがよいのはCore i5といわれています。価格も30,000〜40,000円台で、性能とコストパフォーマンスの両面で優れています。
メモリの容量をチェックする
メモリは、同時に処理できる作業量を左右する重要なパーツです。メモリ容量は以下の基準で性能が異なります。
- 4GB:動作が遅く推奨しない
- 8GB:推奨下限ライン
- 16GB:Web会議、資料作成など快適(おすすめ)
- 32GB:クリエイター、プログラマー向け
現代のブラウザやWeb会議ツールはメモリ消費が大きいため、安定して使いたい場合は 16GB を基準にするのがおすすめです。
ストレージの種類を確認する
中古パソコンで特に見逃してはいけないのがストレージです。ストレージはHDDとSSDの2種類に分けられます。
HDDは中古品では劣化が進んでいることが多く、起動が遅い、フリーズしやすいなどの問題が起こりがちです。中古を買う場合はSSD搭載モデルを選び、容量は256GB以上がおすすめです。
SSDモデルはHDDモデルより2000〜5000円ほど高いですが、その差以上の快適さが得られます。
業務用中古パソコンを選ぶ際の注意点
中古パソコンは新品と異なり、1台ごとに状態が異なるのが特徴です。そのため、安さだけで選ぶとすぐに故障したり、性能が不足して作業効率が落ちる可能性があります。ここでは、購入前にチェックすべき4つのポイントを解説します。
保証やサポート体制を確認する
中古パソコンを購入する際に重要なのが保証の有無です。 保証が付いていない商品は、故障時にすべて自己負担となり、結果的に新品より高くつくこともあります。
特に業務用途で使う場合、トラブルが起きた際に迅速に対応してくれる店舗を選ぶことが重要です。保証がしっかりしている店舗ほど整備の質が高く、初期不良も少ない傾向があります。
動作確認済みかチェックする
中古パソコンは前のユーザーの使い方によって内部パーツの劣化状況が異なります。そのため、購入前に動作確認済み整備済みと明記されている商品を選ぶことが大切です。
以下の項目については事前に確認しておくことをおすすめします。
- 電源の正常な動作
- キーボードの反応
- USBポートやカメラの動作
- 液晶の色ムラやドット抜け
- ストレージの健康状態(寿命)
特にSSD/HDDの健康状態はとても重要です。劣化したストレージを購入すると、起動しない、データが消えるなどの深刻なトラブルが起きる可能性があります。
外観のキズや破損がどの程度か確認する
中古品である以上、外観のキズや使用感は避けられません。しかし、傷の程度は個体によって大きく異なります。購入前に写真や説明文で状態を確認しましょう。
- 天板や側面のスレ
- キーボードの汚れ
- 液晶の傷やシミ
予算を抑えつつ性能を求めるなら、事前の外観確認も欠かさず行うことをおすすめします。
セキュリティを確認する
中古パソコンでは、前のユーザーのデータが残っていないか、OSが正規のものかを確認する必要があります。
- 正規ライセンスのWindowsか
- 初期化済み(リカバリ済み)か
- Windows Updateが正常に動作するか
- BIOSパスワードが解除されているか
これらのセキュリティ項目についてもあわせて確認しておくことが重要です。IPA(情報処理推進機構)でも、中古PC使用時の注意点として、OSの正規性と更新状況を確認することが推奨されています。これらの項目に問題があると、業務用として使用するにはセキュリティリスクが高くなります。
中古パソコンを選ぶ際は保証・動作確認・外観・セキュリティの4つを押さえることで失敗を大幅に減らせます。価格の安さだけで選ばず、長く使えるモデルを選ぶことが重要です。
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業務用中古パソコンの購入先
業務用中古パソコンを購入する際に重要なのは、どこで買うかです。中古パソコンは個体差があるため、購入先によって品質・保証・整備レベルが大きく変わります。購入先は大きく分けてリサイクルショップと中古パソコン専門店の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
リサイクルショップ
リサイクルショップは身近で入りやすい店舗ですが、中古パソコンの品質は店舗と商品によって大きな差があります。
【メリット】
- 価格が安く設定されていることがある
- 現物を直接確認できる
- 地域密着で在庫数が豊富な場合がある
- セール時に大幅値下げされる商品もある
【デメリット】
- 整備が専門店ほど徹底されていない
- 保証期間が短い
- 業務用リース落ちの良質モデルが少なめ
- ストレージなど内部劣化の確認が甘い場合がある
リサイクルショップでは掘り出し物が見つかることもありますが、初心者が品質を見抜くのは難しいため、明確な動作確認・保証がある商品を選ぶ必要があります。
中古パソコン専門店
中古パソコン専門店は、業務用パソコンの整備・販売を専門としており、品質の高さと保証の充実度が魅力になります。
【メリット】
- 内部清掃、OS再インストールなど整備が徹底
- 動作確認済み個体のみ販売
- 保証が長い
- 法人向けリース落ちモデルが豊富
- 状態ランクが明確
- オンラインショップも充実
【デメリット】
- リサイクルショップよりやや高め
- 新型モデルは売り切れが早い
特に法人向けモデルは耐久性が高く、整備済みで安定性も高いため、初心者が購入できる選択肢の一つになります。
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