デスクトップパソコンのメリット

デスクトップパソコンは、サイズが大きく据え置き型のパソコンです。

据え置き型の分、処理能力に優れていたり、安定したパフォーマンスを発揮できたりするメリットがあります。

また、ノートパソコンでは難しいカスタマイズや拡張がしやすいところもデスクトップパソコンならではの魅力といえるでしょう。

ここでは、デスクトップパソコンで得られるメリットについて紹介します。

高い処理能力と安定したパフォーマンス

デスクトップパソコンの特徴は、高い処理能力と安定したパフォーマンス力です。

ノートパソコンでは、負荷が大きい動画編集やプログラミングもデスクトップでは快適に作業ができる点が大きなメリットとなっています。

また、デスクトップパソコンは内部空間が広く冷却効果が高いため、熱を持ちやすい高負荷の作業も快適に行えます。

長時間の作業でも安定したパフォーマンスを発揮することが可能です。

拡張性とカスタマイズの自由度

拡張のしやすさやカスタマイズの自由度が高いのもメリットの1つです。

メモリーやストレージの増設がしやすく、使用用途にあわせて自由に拡張やカスタマイズをすることができます。

また、外部機器との接続にも適しており、複数のモニターを接続したり周辺機器を複数接続したりすることも得意としています。

自由にカスタマイズを行い、自分が使いやすいパソコンにカスタマイズできるところもデスクトップパソコンならではの魅力です。

優れたコストパフォーマンス

同じスペックを持つノートパソコンと比較しても、デスクトップパソコンの方がコストパフォーマンスに優れている傾向があります。

ノートパソコンは持ち運べるように必要なパーツを小型化する必要がありますが、デスクトップパソコンは小型化する必要がありません。

そのため、価格を抑えることができます。

修理やメンテナンスが容易

デスクトップパソコンは、修理やメンテナンスがしやすい点もメリットとしてあげられます。

内部構造がシンプルなため、内部にたまったホコリの除去などのメンテナンスは自分で行うことができます。

また、デスクトップパソコンは、本体やモニターなどの必要なパーツが独立しているため修理がしやすいところも特徴です。

デスクトップパソコンはパーツが独立しているため、故障したパーツだけを取り外して修理ができます。

ノートパソコンの場合はパソコン自体を修理に出す必要がありますが、デスクトップパソコンは必要な部分だけを取り外せるため、修理がしやすいといえるでしょう。

デスクトップパソコンのデメリット

デスクトップパソコンは、高性能なのに低価格だったり自由にカスタマイズができたりする一方、持ち運びができず広い設置スペースが必要になるデメリットもあります。

また、ノートパソコンよりも消費電力が大きくバッテリーで動かすことができない点や、配線の複雑さもデメリットとしてあげられます。

デスクトップパソコンのデメリットを把握したうえで、使用用途にあったものを選びましょう。

設置スペースが必要

デスクトップパソコンは、設置スペースを確保する必要があります。

本体のほかにモニターやキーボード、マウスなどの周辺機器を設置しなければいけないため、広い作業スペースが必須です。

そのため、限られたスペースに設置する場合には、レイアウトの工夫が求められるでしょう。

また、一度設置すると、移動することが難しいためパソコンの配置を考える必要があります。

初期設定や配線の複雑さ

初期設定や配線の複雑さもデスクトップパソコンのデメリットです。

デスクトップパソコンは、周辺機器が多く、配置が複雑化しやすい傾向にあります。

特にデスクトップパソコンをカスタマイズする場合は、組み立てや初期設定をする必要もあり、専門知識が必要とされます。

デスクトップパソコンは、初期設定や配線が複雑で難しく感じますが、一度設定が完了してしまえば快適に作業することが可能です。

消費電力が大きくなりがち

デスクトップパソコンは、ノートパソコンのようにバッテリーで動かないため、消費電力が大きくなりがちです。

特にプログラミングや動画制作向けのデスクトップパソコンは性能が高い分、消費する電力も大きくなってしまいます。

また、動画編集やプログラミングなどで大きな負荷がかかる作業の場合には、熱を持ってしまうことがあります。

デスクトップパソコンには冷却効果がありますが、夏場は放熱することが難しく、エアコンをつけたり冷却ファンで本体温度を下げなければいけません。

そのため、電気代がかさむことが考えられます。

デスクトップパソコンとノートパソコンとの違い

デスクトップパソコンとノートパソコンには、さまざまな違いがあります。

ノートパソコンは、必要なパーツが内蔵されることで持ち運びに適したサイズ感であることが特徴です。

また、周辺機器が必要ないためノートパソコン1台あれば、ほとんどの作業が完了できる高スペックのモデルが揃っています。

ただ、放熱しにくい特徴を持ち、大きな負荷がかかる作業を行うと動作や処理速度が低下するデメリットがあります。

デスクトップパソコンは、本体やモニター・キーボードなどのパーツが独立しているため、広い設置スペースの確保が必要になる点がデメリットです。

ただ、必要なパーツが独立していることで好みのパーツでパソコンをカスタマイズしたり修理やメンテナンスがしやすかったりする特徴もあります。

また、デスクトップパソコンは内部空間が広くなっていることから、冷却効果が高く負荷のかかる作業でも安定したパフォーマンスを発揮できる点も特徴の1つです。

デスクトップパソコンとノートパソコンには、さまざまな違いがあるため、それぞれの特徴を把握して使用用途に適したパソコンを極めることが大切です。

法人向けデスクトップパソコンの選び方

法人向けのデスクトップパソコンを選ぶポイントには、サイズやスペック、モニターを複数つなげる映像出力端子に注目しましょう。

パソコンは、高性能なものを購入しておけば問題なく使えると考えている方も少なくないでしょう。

しかし、使用用途にあわないスペックのパソコンを購入してしまうと快適に作業ができなかったり、動作が遅いと感じたりする場合があります。

パソコン選びは、使用用途にあったスペックや性能選びが重要です。

用途に合わせたケースサイズ

デスクトップパソコンを購入する際には、ケースサイズに注目しましょう。

ケースサイズとは、パソコン本体を収めるケースのことで、本体の大きさによって拡張できる範囲が変わってきます。

ケースサイズには大きく分けて4種類あり、大きい順にフルタワー・ミドルタワー・ミニタワー・スリム型に分けられます。

ケースサイズが大きいほど、後から追加できるパーツが多く、カスタマイズもしやすいです。

今後のカスタマイズを考えて、使用用途にあわせたケースサイズを選びましょう。

業務内容に適したスペック

パソコンを選ぶ際には、業務や使用用途に適したスペックを選びましょう。

デスクトップパソコンを構成しているパーツは複数ありますが、スペックの高いものを選べば問題なく使用できます。

しかし、デスクトップパソコンの魅力は、自分の好きなようにパーツをカスタマイズすることです。

パソコンの頭脳でもあるCPUは妥協せずに必要なスペックを用意し、周辺機器やメモリーなどは予算や好みにあわせたパーツで構成するとよいでしょう。

複数のディスプレイを接続できる映像出力端子

2画面以上大きなディスプレイを接続できるのは、デスクトップパソコンの魅力です。

デスクトップパソコンには、複数のディスプレイを接続できる映像出力端子があり、接続することで1台の本体に対して複数の画面で作業することが可能です。

今後、複数のディスプレイを接続する予定がある場合には映像出力端子を確認し、接続が可能かを確認しておきましょう。

また、接続端子にも種類があるため、接続可能なディスプレイの種類や台数・解像度のチェックも同時に行いましょう。

充実した保証やサポート

デスクトップパソコンを購入する際は、充実した保証やサポートが受けられるのかは重要な確認ポイントです。

パソコンは、精密機械で決して安いものではありません。

少しの異変から故障を起こすこともあり、急な故障やトラブルが発生した場合に保証やサポートが受けられるのかをチェックしておきましょう。

メーカーによって保証されるサービスが変わるので、保証内容や故障の対応範囲などを把握しておくことも必要です。

法人向けデスクトップパソコンの用途別推奨スペック

デスクトップパソコンを選ぶ際には、使用用途を明確にしましょう。

メール対応や資料作成などの単純作業を行う場合にはシンプルなスペックのパソコンを選び、映像やプログラミングを行う場合には高性能のスペックが必要になります。

パソコンは使用用途によって、求められるスペックが大きく変わります。

デスクトップパソコンで快適に作業するためにも、使用用途にあったスペック選びはとても重要です。

では、使用用途別におすすめのスペックについて確認していきましょう。

事務

企画書作成やグラフの資料作成などの基本的な事務作業を行う場合には、Microsoft Officeが使えるものであれば、快適に作業が可能です。

高負荷がかかる作業ではないので、低価格で手に入るエントリーモデルでも十分でしょう。

CPUはCorei3〜i5またはRyzen3〜5、メモリーは8GBあれば問題なく使用できます。

ストレージは、SSD搭載の256GB以上があればよいでしょう。

グラフィックスは内蔵GPUで、ディスプレイサイズは21～23インチあれば問題ありません。

ただ、データの読み込み回数が多く動作が遅く感じるようなら、メモリーを8GB以上に拡張してみると快適に作業ができるでしょう。

デジタルコンテンツ制作

動画編集や3DCG映像などのデジタルコンテンツを作成する場合には、処理能力が高く性能の高いモデルを選びましょう。

CPUはCorei7〜i9またはRyzen7〜9、メモリーは少なくても32GBあればよいでしょう。

ストレージは1TBのSSD、難しければ512GBのSSDのほか1TBのHDDがあれば快適に作業が可能になります。

4Kの動画編集の場合のグラフィックスは、NVIDIA GeForce GTXシリーズ以上がよく、3DCG映像の場合はNVIDIA GeForce RTX 4060以上のものがおすすめです。

高画質の動画や負荷の大きい動画を制作する際には、グラフィックスが重要になるので、作りたいコンテンツにあわせたグラフィックスを選ぶことがポイントです。

また、ディスプレイを複数接続することで作業効率の向上を目指せるため、映像出力端子の確認もしておきましょう。

プログラミング

プログラミングに必要な性能は、開発する内容によって変わります。

アプリやWeb開発のシンプルなものであればミドルスペックで十分ですが、3DCGを使ったりゲームの開発をしたりする場合には、ハイグレードのスペックが必要となります。

プログラミングに必要な性能として、CPUはi5〜i7またはRyzen5〜7、メモリーは8〜32GBあれば十分です。

ストレージは512GBのSSD以上、ディスプレイは効率を考えて24〜27インチ以上のものを選びましょう。

シンプルなアプリ開発の場合には内蔵グラフィックスで、ゲーム開発をする場合にはNVIDIA GeForce RTX 4060以上のものがおすすめです。

プログラミングをする目的によって必要になる性能が変わるため、使用用途を明確にすることは大切です。

法人向けデスクトップパソコンを安く購入するには？

法人向けのデスクトップパソコンを安く購入するには、中古のデスクトップパソコンがおすすめです。

中古パソコンは、セキュリティ面やウイルス感染などのリスクがあって怖いと感じている方も少なくないでしょう。

しかし、パソコンを仕入れてからしっかりとした検品や品質管理を行うことで、問題なく安い価格でデスクトップパソコンを入手できます。

デスクトップパソコンを導入して業務効率を向上しよう

デスクトップパソコンは、内部空間が広いことにより作業時に生じる熱を冷却させることで、快適に作業できるメリットがあります。

また、使用用途にあわせて拡張やカスタマイズができる点もデスクトップパソコンのメリットの1つといえるでしょう。

ノートパソコンよりも性能が高く、コストパフォーマンスにも優れている一方、持ち運びできなかったり設置スペースに限りを設けられるデメリットがあることも理解しておきましょう。

デスクトップパソコンは、ノートパソコンよりも高性能で、仕事の作業効率をアップさせてくれるものです。

しかし、新品のデスクトップパソコンは価格が高いことも少なくありません。