デスクトップパソコンの耐用年数は何年? 減価償却方法や買い替えの判断基準、寿命を延ばすコツを解説
家庭やオフィスで使っているデスクトップパソコンが、どんどん反応が遅くなってきたと感じることはありませんか?動きが遅くなっただけで、まだまだ使えるからと考える方もいるでしょう。
特に企業で使われているデスクトップパソコンでは不具合だけでなく、減価償却方法や買い替えの判断が必要になります。
本記事では、デスクトップパソコンの耐用年数や法人における減価償却の扱い・買い替え判断の基準・寿命を延ばすための実践的なコツについて解説します。
デスクトップパソコンの耐用年数は何年?
デスクトップパソコンの耐用年数は平均的に4〜7年とされています。そして、耐久年数には物理的寿命・機能的寿命・法定耐用年数の3つがあります。
まず物理的寿命での耐久年数は5〜7年であることがほとんどです。これは、デスクトップパソコンのパーツが劣化して故障につながるまでの年数になります。
もちろん、丁寧な使い方をしていれば10年ほど持つこともあります。次に機能的寿命です。
機能的寿命は、OSサポートの終了やソフトウェアの更新が非対応になることが挙げられます。スマートフォンアプリでもソフトウェアの更新ができなくなったという経験をしたことがある方もいるかもしれません。
デスクトップパソコンでも同様に機能的寿命になることがあります。3つ目の法定耐用年数は、物の種類や使用の目的に合わせて国が定めた固定資産の期間のことです。
法定耐用年数は、減価償却を正しく計算して納税者の公平性や負担を減らすために設定されています。デスクトップパソコンの法定耐用年数は4年です。つまり、4年間は経費として計上できる期間となります。
法人用デスクトップパソコンの減価償却方法
デスクトップパソコンを法人が事務用品として購入すると、導入費用は法定耐用年数の4年で分割します。この法定耐用年数で費用を分割することを、減価償却といいます。
ただし、減価償却に当てはまるのは導入費用が100,000円(税込)を超えた場合のみです。100,000円(税込)未満のデスクトップパソコンを導入した場合は、消耗品費として全額を経費にできます。
200,000円(税込)のデスクトップパソコンを導入した場合は、4年で分割するため、1年あたり50,000円(税込)が経費です。
また、青色申告を行っている中小法人には、少額減価償却資産の特例が適用されます。少額減価償却資産の特例は、年間の合計が3,000,000円(税込)を上限として、導入費用が300,000円(税込)未満のデスクトップパソコンなら一括で経費にできる制度です。
デスクトップパソコンは導入費用や減価償却方法によって、買い替えに適した時期が大きく異なります。デスクトップパソコンの減価償却方法をうまく活用して、機種変更や買い替えを検討することが大切です。
寿命が近いデスクトップパソコンの症状
ここからは、寿命が近いデスクトップパソコンの症状を4つにわけて解説します。症状に当てはまる場合は、突然動かなくなったりデータが消えたりする危険性があるため、注意が必要です。
頻繁にフリーズする
デスクトップパソコンが寿命に近くなると、頻繁にフリーズすることがほとんどです。画面が固まってしまったり、作業中にマウスでの操作ができなくなったりします。
再起動でフリーズが直ることもありますが、突然再起動が必要になった場合は作業内容が保存していない状態だと消えてしまう可能性がとても高いです。頻繁にフリーズする場合は、こまめなデータの保存と買い替えを検討することをおすすめします。
頻繁に再起動が起こる
作業中に突然画面が落ちて勝手に再起動する場合は、電源ユニットが劣化によって出力不足になっている可能性が考えられます。一般的に電源ユニットは約5~7年で寿命になりやすいです。
電力の供給が不安定になると、デスクトップパソコンはシステムを保護するために強制的に再起動が起こりやすくなります。頻繁に再起動が起こる場合は、デスクトップパソコンの寿命のサインなため、修理よりも買い替えがおすすめです。
冷却ファンやハードディスクから異音がする
冷却ファンやハードディスクから、カリカリやブォーといった異音が聞こえた場合は、パーツが劣化した物理的寿命の可能性が高くなります。
一般的にHDDは約3~5年、SSDは約5~7年で寿命になりやすいです。HDDやSSDを交換することで、異音は解消できる可能性もありますが、デスクトップパソコン全体の使用年数も一緒に見直すことが大切です。
また、ガリガリという異音が聞こえた場合は、モーターが故障しかけている可能性があります。冷却ファンが正常に回らないと、内部高温状態になり火災やほかのパーツの寿命を縮めることにつながりかねません。
悪循環に陥る前に買い替えを検討することをおすすめします。
筐体が異常に熱くなる
筐体(きょうたい)はデスクトップパソコンのCPUや冷却ファンなどの精密機械が入っている箱、つまり本体のことです。デスクトップパソコンの排気口から熱い風が出た場合は、注意が必要です。本体が触れないほど熱くなっていると、冷却機能が正常に動いていない可能性があります。
本体が熱くなる原因として、CPUと冷却ファンを密着させているCPUグリスが乾いて固まり、熱伝導効率が落ちていることが考えられます。
精密機器にとって熱は大敵です。高温状態が続くと、熱暴走を引き起こして急にシャットダウンしたり、半導体チップが焼き付いてしまったりする可能性もあるため注意が必要です。
これまでお伝えしたデスクトップパソコンの寿命が近い4つの症状がみられた場合は、私たち中古パソコン直販にご相談ください。
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デスクトップパソコン買い替えの判断基準
寿命に近いときの症状を知っても、デスクトップパソコンを買い替える判断が難しいと感じる方は少なくありません。そこで買い替えの判断基準を以下の4つにわけて解説します。
- 法定耐用年数を過ぎている
- Windowsの起動に時間がかかる
- Windowsのサポート期間が切れている
- 新バージョンのソフトの動作が重い
どれか一つでも当てはまる場合は、買い替えの時期だと判断することをおすすめします。
法定耐用年数を過ぎている
まずは国が定めている法定耐用年数を過ぎた場合です。デスクトップパソコンの法定耐用年数は4年になります。
4年以上経過したデスクトップパソコンは、不具合や故障につながるリスクが高くなります。また、資産としての価値がなくなるため、買い替えにはよい時期です。
古いモデルは省電力の性能も劣りやすくなるため、ランニングコストや修理リスクを考えながら、買い替えても大丈夫か判断しましょう。
Windowsの起動に時間がかかる
電源ボタンを押してから、使いたいソフトが立ち上がるまで時間がかかる場合は、生産性が低下しているサインになります。
Windowsの起動に時間がかかる理由は、長期間デスクトップパソコンを使っているなかで蓄積された不要ファイルやユーザーの設定変更記録(レジストリ)の肥大化などが原因です。
新規OSのインストールで改善されることもありますが、本体そのもののスペックは更新されないため、新規OSやアプリの要求水準を満たせない可能性があります。
要求水準を満たすためには、SSDが搭載されているデスクトップパソコンに買い替えることが効果的です。
Windowsのサポート期間が切れている
Windowsのサポート期間が切れている場合は、すぐにデスクトップパソコンを買い替えましょう。サポート期間外で使い続けると、不正アクセスによるハッキングやウイルス感染などの重大なリスクに無防備な状態で晒されることになります。
セキュリティに問題が発見されても、サポート期間外の場合は修正プログラムが提供されません。特に法人では個人情報の漏えいや社会的な信用問題にもつながりかねません。
Windowsのサポート期間が切れる前に、デスクトップパソコンを買い替えることをおすすめします。
新バージョンのソフトの動作が重い
OSやよく使うofficeソフトには、使用感を高めるためのアップデートが頻繁に発生します。しかし、新バージョンのソフトを使おうとすると、立ち上げや動作が重くなったという経験がある方も少なくありません。
動作が重くなる時点で、デスクトップパソコンの処理能力が新バージョンのレベルに追いつけていない証拠です。動作が重いだけではまだ使えるのではと感じるかもしれませんが、日々の従業員のストレスや仕事の停滞時間などの目に見えないコストを増やす原因になりやすいです。
スペック不足だと感じた時点で、買い替えることをおすすめします。
そうはいっても、デスクトップパソコンは高価なものです。数年で買い替えるには負荷が大きいと感じる方も少なくありません。
そのような方は、ぜひ私たち中古パソコン直販のサービスにお任せください。中古パソコン直販では、法人向けに品質を徹底的に確認した中古パソコンを大量調達から導入後のサポートまで、一貫してご提供しています。
短納期やコスト削減といったご要望や、セキュリティ消去済みの機器や保証付きプランなど整えているため、柔軟に対応可能です。
まずは中古パソコン直販の豊富なラインナップをご覧いただき、業務に適したデスクトップパソコンの導入プランを一緒に検討してみませんか?
デスクトップパソコンの寿命を延ばすコツ
少しでもデスクトップパソコンの寿命を延ばして大切に使っていきたいと考える方もいるでしょう。もちろん、デスクトップパソコンの寿命を延ばすコツはいくつかあります。
すぐに実践できる3つのコツを解説していきましょう。
設置場所に注意する
デスクトップパソコンは、設置場所が寿命に大きく影響します。注意するべき設置場所は以下のとおりです。
- 高温多湿な場所を避ける
- ホコリが溜まりやすい場所を避ける
- 通気性の悪い場所を避ける
デスクトップパソコンは精密機械です。高温多湿な場所では熱暴走やショートする可能性が高まります。
また、床に直接置くとホコリがデスクトップパソコンの本体に溜まってしまい、内部の温度上昇や火災につながる危険性があります。通気性が悪い場所も同様に内部の温度が上昇しやすくなるため注意しましょう。
同時に起動するソフトウェアを減らす
デスクトップパソコンは負荷が大きくなったり負荷がかかった状態が続いたりすることで、常に部品が熱に晒されるため、劣化を早めてしまいます。
使っていないソフトやブラウザのタブは閉じる癖をつけましょう。また、重いソフトを複数同時に立ち上げることも避けましょう。
デスクトップパソコンを起動したときに、自動で立ち上がるスタートアップアプリケーションも見直すことがおすすめです。不要な常駐ソフトや無駄にメモリを使っているものがないか、タスクマネージャーから確認して自動起動をオフに設定することで、負荷を軽減できます。
定期的に掃除をする
デスクトップパソコンも定期的な掃除が必要です。吸気口や排気口にはホコリが溜まりやすく、冷却効率が低下しやすくなります。
月に一度は掃除機やエアダスターを使って、吸気口と排気口のホコリを除去しましょう。年に一度は内部のホコリを除去することも大切です。
古い法人用デスクトップパソコンの処分方法
買い替えとなると、必然的に古いデスクトップパソコンを処分する必要があります。デスクトップパソコンは、適切な方法で処分しないと廃棄物処理法に違反する可能性があります。
また、情報漏えいは重大な事故につながる危険性もあるため、注意が必要です。おすすめの処分方法を2つ紹介していきましょう。
産業廃棄物処理業者に依頼する
法人の事業活動で使っているデスクトップパソコンは産業廃棄物になります。そのため、都道府県ごとに許可を受けた産業廃棄物処理業者に処分を依頼しましょう。
また、適正に処分されたかどうかを確認するために、産業廃棄物管理票(マニフェスト)の発行と管理が義務付けられています。
産業廃棄物処理業者に依頼する場合は、物理破壊や磁気消去などのよりしっかりとしたデータ消去証明書を発行してくれる信頼できるところを選びましょう。
パソコンのリサイクル業者に依頼する
デスクトップパソコンの処分方法の2つ目は、リサイクル業者に依頼することです。パソコンメーカーには、自社製品の回収やリサイクルが義務付けられています。
メーカーの窓口に依頼すると、処分するデスクトップパソコンを回収してもらえます。また、国から認定を受けているリサイクル業者も依頼可能です。
認定業者では、デスクトップパソコンのメーカーに問わず回収が可能で、データ消去もしっかり対応してもらえます。
仕事でデスクトップパソコンを快適に使いたいなら
今回は、デスクトップパソコンの耐用年数や法人における減価償却の扱い・買い替え判断の基準・寿命を延ばすための実践的なコツについて解説しました。
デスクトップパソコンは、約5~7年で買い替えになることが一般的です。しかし、いざ買い替えるとなると、性能は妥協したくないが導入コストは抑えたいと感じる方も少なくありません。
そこで私たち中古パソコン直販が運営する直販サービスがおすすめです。中古パソコン直販では、年間数万台規模の取り扱いを行っています。
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