デスクトップパソコンとは

デスクトップパソコンとは、机の上に設置して使用する据え置き型のパソコンです。本体とディスプレイ、キーボード、マウスが独立した構成になっています。

ノートパソコンとの違いは、携帯性と拡張性にあります。デスクトップは持ち運びを想定していない分、高性能なパーツを搭載しやすい設計です。

本体内部に余裕があるため、大型の冷却ファンを設置でき、長時間の稼働でも安定した動作を維持できます。

拡張性の高さもデスクトップの強みです。メモリやストレージの増設、グラフィックボードの追加が容易で、購入後のカスタマイズに対応できます。

用途の変化に応じて性能を向上させられる点は、ノートパソコンにはない魅力です。

同じ価格帯で比較した場合、デスクトップの方がスペックは高くなる傾向があります。

動画編集やCAD、3Dゲームなどの高負荷な作業には、デスクトップが適しています。

設置場所が確保でき、持ち運ぶ予定がなければ、デスクトップを選ぶメリットは大きいでしょう。

デスクトップパソコンは中古の購入も可能

デスクトップパソコンは、中古市場でも数多く流通しています。

「中古は古くて壊れやすい」とのイメージがあるかもしれませんが、実際の中古市場は成熟しており、法人リース品を中心に品質のよいモデルが安定して流通しています。

特に近年はテレワーク需要の高まりに伴い、短期間使用で状態のよい端末が放出されており、個人でも選びやすい環境が整ってきました。

中古市場に出回るデスクトップの多くは、企業のリース契約で使用されていた法人向けモデルです。

リース期間は一般に3〜5年程度で、契約満了後にリース会社へ返却されます。返却後は専門業者によるデータ消去やクリーニングを経て、中古市場に流通する仕組みです。

法人向けモデルは、個人向け製品よりも耐久性を重視した設計が施されています。

企業内のIT担当者による管理のもと、定期的なメンテナンスや故障対応が行われてきたケースが多く、状態は良好な傾向です。

また、市場全体でパソコン需要が継続的に高まっており、入れ替えによって発生した端末が中古市場へ流れる流れも定着しています。

こうした動きにより、状態のよい中古デスクトップが安定して市場にたくさん出回っている状況です。

中古でも十分に業務や日常利用に対応できるモデルが手に入ります。品質管理が徹底された販売元を選べば、気兼ねなく導入できるでしょう。

デスクトップパソコンは中古がおすすめの理由

中古デスクトップには、新品にはない複数のメリットがあります。価格面だけでなく、スペックや選択肢の幅広さにも注目してみましょう。

価格が安い

中古デスクトップの魅力は、価格の安さです。新品の半額以下で購入できるケースも珍しくありません。

新品で150,000円以上するハイスペックモデルが、中古なら50,000〜70,000円程度で手に入る場合があります。

同じ予算なら、新品よりも高性能な機種を選べる点は大きな利点です。法人で複数台を導入する場合、1台あたりの単価を抑えることで全体コストを大幅に削減できます。

スペックが向上している場合がある

中古専門店では、整備の過程でパーツを交換し、性能を向上させたモデルが販売されることがあります。新品時よりも快適に使えるよう、カスタマイズが施された製品です。

HDDをSSDに換装したり、メモリを増設して16GB以上にアップグレードしたりするケースが代表的です。

カスタマイズされた中古モデルなら、同じ価格帯の新品より処理速度が向上し、より快適な環境で利用できます。

新品にはない性能を利用できる

現行モデルにはない仕様を持つ機種に出会えるのも、中古市場の特徴です。特定の端子やドライブを搭載したモデルが、業務上必要な場合もあるでしょう。

新しい機種では省略されがちな光学ドライブや、レガシーポートを備えた機種も中古なら入手可能です。特定の周辺機器との互換性を維持したい場合に重宝するでしょう。

選択肢が豊富にある

中古市場には、さまざまなメーカーやスペックの製品が流通しており、新品では限られるラインナップも中古なら幅広い候補から選べます。

法人リース品は同一モデルがまとまった台数で市場に出回ることがあり、複数台を揃えやすい点も法人利用には適しています。

用途や予算に応じて、柔軟に機種を選定できるでしょう。

また、企業で統一導入されていたモデルがまとめて流通するため、同一仕様の端末をそろえたい法人にとっても効率的な購入ができます。

再利用なので環境によい

中古パソコンの購入は、環境負荷の軽減にもつながります。廃棄を減らし、資源を有効活用する行動です。

パソコンは製造時と廃棄時にCO2を排出してしまうので、リユースするとCO2の排出が抑制できます。

SDGsやESGを重視する企業にとって、中古導入は環境配慮の取り組みとして意義のある選択です。

【中古】デスクトップパソコンの選び方

中古デスクトップを選ぶ際は、いくつかの基準を押さえておくことが重要です。初めて中古を検討する方にもわかりやすく、選定のポイントを整理しました。

用途にあうか

まず確認すべきは、自身の用途に適したスペックかどうかです。オーバースペックは無駄なコストにつながり、スペック不足は業務効率を下げます。

資料作成やメール対応、Web閲覧が中心であればCore i5に加えてメモリは8GB、ストレージはSSD256GBの構成で問題なく使えるでしょう。

動画編集や3D処理を行う場合は、Core i7以上を選び、メモリは16GB以上でストレージはSSD512GB以上を基準にすると安定して作業できます。

グラフィック性能が重要な用途では、GPUを搭載したモデルを選ぶと作業の快適さが大きく変わるため、事前に必要なソフトの推奨環境を確認しておくと失敗がありません。

必要なアプリの動作環境を事前に確認すると、導入後のトラブルを減らせます。

OSはWindows 11搭載モデルを選ぶのが基本です。Windows 10はすでにサポートが終了しました。

サポート終了後はセキュリティ更新プログラムが提供されず、ウイルスやサイバー攻撃への脆弱性が修正されません。

情報漏洩リスクを避けるためにも、Windows 11対応モデルを選びましょう。

目立ったキズや汚れはないか

外観の状態は、内部の劣化状況を推測する手がかりになります。キズや汚れが目立つ製品は、前の使用者が雑に扱っていた可能性があります。

商品ページの写真だけでなく、状態ランクの説明も確認しましょう。信頼できる販売元であればAランク、Bランクのような基準を明示し、状態を正直に記載しています。

保証がついているか

中古パソコンを選ぶ際、保証の有無はとても重要なポイントです。メーカー保証が切れている製品が大半ですが、販売元が独自の保証を設けているケースがあります。

少なくとも30日間の動作保証がある販売元を選ぶと手堅いでしょう。初期不良対応や返品ポリシーが明確であれば、万が一のトラブルにも迅速に対応してもらえます。

【中古】デスクトップパソコンを選ぶ際の注意点

中古パソコンは、購入先によってリスクが大きく異なります。不安なく購入するために、避けるべきチャネルと選ぶべき基準を押さえておきましょう。

フリマやオークションでの購入は避ける

フリマアプリやオークションサイトでの購入は、初心者には推奨しません。個人間取引には、以下のようなリスクが伴います。

出品者の身元が不明確なため、商品の状態が正確に把握できません。動作確認が不十分だったり、初期化されていない製品が出回ったりする場合もあります。

コピーソフトがインストールされた違法製品が販売されるケースや、Windowsが海賊版でアクティベーションできなかったとのトラブル事例も発生しています。

基本的に保証やサポートがなく、トラブル発生時の対応が困難です。

ノークレーム・ノーリターンと記載された商品もあり、購入後に問題が発覚しても泣き寝入りになる恐れがあります。

リサイクル店での購入を避ける

一般的なリサイクルショップでの購入も注意が必要です。

パソコン専門のスタッフがいない店舗では質管理が不十分で、データ消去が適切に行われていない製品や、動作確認が不十分な製品が混在している可能性があります。

BIOSロックがかかったまま販売され、購入後に起動できなかったとの事例も報告されています。専門的な検査体制がない店舗では、購入後のトラブルリスクが高いです。

信頼できる店舗を選択する

中古パソコンは、品質管理が徹底された専門店から購入するとよいでしょう。全台にデータ消去、動作確認、クリーニングを実施している販売元を選びましょう。

専門店であれば、状態ランクの基準が明確で、保証やサポート体制も整っています。法人向けに対応している販売元なら、まとめ買いの相談や用途に応じた提案も可能です。

【中古】デスクトップパソコンを購入できる場所

中古デスクトップの購入先には、いくつかの選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、自身に合った購入先を選びましょう。

大手電気メーカーのアウトレット

大手メーカーが直営するアウトレットストアでは、展示品や旧モデルを割引価格で購入できます。メーカー直販のため、品質面での安心感があります。

ただし、アウトレット品は在庫が限られており、希望するスペックの製品が見つかるとは限りません。価格も専門店の中古品と比べると高めに設定されている傾向があります。

中古パソコン専門店

中古パソコン専門店は、品質と価格のバランスに優れた選択肢です。専門スタッフによる検査や整備が行われており、状態のよい製品を気兼ねなく購入可能です。

専門店の多くは独自の保証を設けており、購入後のサポートも受けられます。法人向けサービスを展開している店舗であれば、大量導入の相談やカスタマイズにも対応可能です。

問屋として中古パソコンを取り扱うブロードリンクでは、大量の仕入れ力を活かした価格競争力と、徹底した品質管理を両立しています。

法人、個人を問わず、用途に合った製品を提案できる体制を整えています。

デスクトップパソコンは中古を活用できる

中古デスクトップパソコンは、価格や性能、選択肢や環境配慮のすべてで合理的な選択肢です。

正しい選び方を理解すれば、新品同様のパフォーマンスを発揮する1台を手に入れられます。

ただし、高度な3DレンダリングやAI開発など、新しいスペックが求められる特殊用途では新品が適する場合もあります。

中古と新品のそれぞれの特性を理解し、用途に応じて柔軟に組み合わせる姿勢が、導入後の満足度につながるでしょう。

近年はOS更新の需要やテレワーク環境の整備が進み、企業規模を問わずパソコンの入れ替えが活発になっています。

こうした動きにより、中古市場には状態のよい製品が継続的に流通している状況です。

このタイミングで、コストパフォーマンスに優れた中古デスクトップを検討してみる価値は十分にあります。

気兼ねなく購入するためには、信頼できる販売元を選ぶことがとても重要です。

品質管理が徹底され、保証やサポートが整った専門店から購入すると、長期にわたって安定した運用が実現します。